読了88 島本 理生 『リトル・バイ・リトル』リトル・バイ・リトル作者: 島本理生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/01/28メディア: 単行本 クリック: 94回この商品を含むブログ (110件) を見る

先日読んだ『16歳の教科書』の国語について語る金田一秀穂氏は、形容が多用され
一見文学的な美しい文章より、見てない者がしっかりイメージできるような
言葉こそ大切にしたいという趣旨を語られていた。例えば「美しい」「たおやかな」
などのような言葉で表現するより、電話先の相手がしっかり理解できるような言葉
こそ大切にすべきということだろう。この本には若い作家の素直で飾り気の無い
言葉で、家族が語られている。二人の違った父親を持つ姉妹と母親の暮らし、そこに
登場する青年のピュアな人間模様は、何気ない日常にこそ家族の大切にすべきものが
あることを教えてくれる。
若いから書けるのか、この書き手だから書けるのかはまだ未知数だが、原点に立ち戻って
小説そのものを愉しめた感想を持った。
将来楽しみな作家になるだろうとひとり確信する。

赤字

amazonマーケットプレイスでクラシックのCDを売りに出したところ、買い手がついた。
いざ発送しようとしたら、輸入版ということに気づく。輸入版を購入しようとは思っても
いない方にまさか送りつけることもできず、昨日銀座で正規版を購入し、それを送る。
新品そのものを、破格の値段で送ることになり赤字である。とほほ・・・
聴かなくなったCDを欲しいと思っている方がどこかで大切に聞いてくれるのはいいのだが
くれぐれも注意しないといけない。今月は5枚ほど売れたので、ほんのちょっと潤っていたのに。
とほほである。ちなみに送った方からの評価はよく、満足度100%うぃ維持している。
今回も新品なので喜んでくれることだろう・・・・