2008-01-01から1年間の記事一覧
吉川英治賞の『隠蔽捜査』から気になっていた今野 敏作品だが 『膠着』では実に多彩な作品を書けることを知った。まさに本作も 度肝を抜かれる作品であった。何しろ警察署に心霊に関する事件処理班 が存在するというのだから驚きである。R特捜(Rは霊か)…
今日は職場が無人状態なので心配で見に行く。来年早々に出す書類の 整理などで半日過ごし帰宅。 しばらく放っておいたメダカの水替えや水温調節器の設置をした。 暖かな日であった。 我が家の梅につぼみが見られるようになった。例年2月には咲くので これか…
昼に四川料理の店で坦々麺を食す。
2008年は年明けに『ハサミ男』でスタートしたが、目標120冊の最後は 『脳男』であった。第46回江戸川乱歩賞受賞作の本作で描かれるのは、自我の 形成ができない男である。物語は中部地方のある都市に起こる連続爆破事件から 始まる。犯人を追う刑事が…
無事に終えることができた。おおよそ年間の仕事の流れをつかめたので、少し 余裕も出てきたが、まだまだ・・・休み中も点検、管理でちょくちょく仕事場へ いかなくてはならないが、まっのんびり冬休みを楽しもう・・・
主人公御手洗潔の幼稚園から小学校2年生時代に解決した2事件「鈴蘭事件」 「Pの密室」の2編が収録されている。昭和29年という時代設定の中、当時 としては珍しい家電製品や捜査用品を登場させた異色の推理劇が描かれる。 時代設定の中でやり取りされる…
ヴァイオリニストで「あごあて」を発明したといわれるシュポアに最近はまって いる。実に面白い作曲家で、その曲想はまさに多彩なバリエーションである。 木管を含めた九重奏は1楽章はハイドン、2楽章グリンカ、3楽章ブラームス 4楽章ロッシーニが作った…
この時期になってパソコンの調子が悪くなり、テレビ受信ができなく なってしまった。とほほ メーカーの聞いてみたら修理が必要とのこと。 この年末は自分の部屋からパソコンが無くなり、家族のパソコンへ間借り となってしまった・・・他に使っていないパソ…
妖しい題名にひかれて読んでみたが、まさに妖しい世界を描いた短編集であった。 浅田作品は長編も好きだが、短編にはまた別の輝きがあるように感じる。 怖いホラーは夏で良いが、妖しく話はいつ読んでもよい。この作品はまさに季節ではなく、 過去と現在とい…
前回読んだ『南海放浪記』の作者白石一郎氏の息子さんの作品である。東京で経営が行き詰った 会社に尽くすのに疲れ果てた男が博多にショットバーを営むが、そこに今まさに司直の 手にかかろうとする元同僚で親友の妻が思いがけない相談にやってくる。 郷里の…
どうも風邪をひいてしまう。こほ
読了116 白石一郎『南海放浪記』南海放浪記作者: 白石一郎出版社/メーカー: 集英社発売日: 1996/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る江戸鎖国前夜、南海の地でで一旗あげるべく長崎から御朱印船で出航する主人公の 南海放浪記。高山国(台…
タイトルが面白そうで図書館から借りてきた。高橋克彦氏は直木賞作家だが 推理小説で江戸川乱歩賞をもらたっり、吉川英治賞をもらったりと実に多彩で、 今回の作品も、それらの賞とは一味違った切り口のものである。 『オール読み物』で94年から95年にか…
昨日、一昨日と暖かい日が続きていたのに、今日は朝から冷たい雨。 土日と仕事に出たので、今日は仕事終われば遊びに出かけようと思って いたのだが、残念。遅めの昼はちょっと変わったメニューにしてみた。 豚肉をマヨネーズで炒めて、そのままインスタント…
未来が予言できたら・・・なんて考えると、儲け話しか思い浮かばない 狭量な自分だが、この本に登場する主人公は人助けをしたり、感動をあたえたり となかなかの人物である。主人公をそのままに連作の形式で、短編を集めている。 『13階段』で江戸川乱歩賞…
この作品もしばらく足を止めて眺めた。大きな松のある道を 牛舎を轢く農夫が中央に描かれた静寂の世界である。彩色はわずかに 後方の田に鮮やかなエメラルドグリーンがあるだけで、あとはほとんどが 朝もやの中の白黒のコントラストである。 朝もやをじっと…
6曲1双の実に静かな作品である。制作年から春草晩年(といっても37歳で没している) 失明寸前からようやく立ち直りかけた頃に身近な素材を描いた時期なのだろう。 どこにでもいそうな雀と鴉を丹念に描いている。春草の作品を見るたびに早逝した画家の 執…
今回初めて見たがこれも良かった、しばし作品の前で動けなかった。たそがれの光の中 うなだれる裸婦を描いたものだが、消え入りそうな光の中に倒れこんでいる女性が 実に曰くありげで、切ない。漱石の「吾輩は猫である」の挿絵も手がけている不折の 構図と明…
まず4階では大好きな山下新太郎の「窓際」を久しぶりに観る。 西洋美術館にあるエルネスト=ローランの「美しい肩」とは左右を 異にするが女性を斜め後方からの美しい線を描く。この作品に描かれる 窓の外の風景からは、郊外で静かな時間が流れているのが感…
毎月初めの日曜が無料となる国立近代美術館だが、ここ数ヶ月 何だかんだと行けなかったのでいそいそと出かける。 帰りに銀座も寄りたかったので710円のメトロ一日乗車券を購入。 途中駅で下車して昨夜テレビで見て無性に食べたくなったケンタッキー フラ…
大好きなヴィヴァルディの4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 Op. 3 No. 10 RV 580の楽譜を手に入れたので、午前中はチェロの練習に励む♪ 肩が張っていたので、さらに張ってしまったかも、いたたた・・・ しかい、この曲は昔友人にイ・ムジチ盤を借りて…
『夜市』で幻想的な作風に圧倒された恒川 光太郎 の作品である。 11月17日という日が、次の日も、また次の日も繰り返されるという 不思議な表題作をはじめ、日本中を2,3日で渡り歩く不思議な家の 番人になってしまう青年の話、目の前にあるものの姿か…
読了112 長野まゆみ『三日月少年漂流記』三日月少年漂流記 (長野まゆみEarly Works少年万華鏡)作者: 長野まゆみ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1998/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る博物館に飾られていた三日月少年がいなくな…
昨日は帰宅後残った仕事を12時過ぎまでやったため、どうも体調が 良くない。肩が張るし、食欲も人並みに落ち込んでいる。とにかく眠い・・・ 仕事を遠隔操作で自宅でもできる環境になっているのも、助かるやら 一息つけないやらでどうなのだろうか? 今日…
いよいよ今年も残り1ヶ月となった。今年に入って月の目標10冊 として読書に励んできたが、最後の月の1冊目は直木賞受賞作家の 『明治耽奇会』である。 この前に読んだ『東京駅物語』の流れで、図書館で探した明治物である。 読み始めて驚いたのは、登場…
明治から昭和へ、東京駅と周辺の変貌を背景に、その時代時代に生きた 市井の人々の生き様を描いた短編連作である。 時代背景が明治や大正、昭和の初期が出てくるだけで、なんとなくノスタルジック な思いに浸れる自分は、こんな作品がお気に入りになってしま…
今日、仕事場にサッカー日本代表のたまだ選手が表敬訪問してくれました。 1時間ほどの滞在でしたが、気さくにいろいろな話をしてくれました。 あのカタール戦でのゴールをはじめ、自分に送られる難しいパスを直感で ゴールに向かってシュートするというので…
今日は我が家の「猫の額庭園」に植木屋さんが来てくれて、梅と松、サツキを 剪定してくれた。すっきりした・・・しかし、途中から雨になり植木屋さんは 濡れながらの仕事になってしまったのは申し訳なかった。
最近、昼食時に「レンズ豆」が多くあった。前にマンガ版の旧約聖書を読んで いたときに、「レンズ豆」の記述があったので「この豆は歴史が古いのだ」と 同僚に話したら、「旧約聖書の頃にレンズはあったのですか?」と聞かれた。 とっさに「レンズ豆に似てい…
一人の写真家の生き様を壮年期、修行時代、大学時代・・と時間を 逆行させ、それぞれのエピソードから描いた作品。写真の知識は皆無に 等しいのだが、この作品を読むことで写真の奥深さを知ることもできて なかなか面白かった。巻末には参考にしたとする図書…