2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧
明治から昭和へ、東京駅と周辺の変貌を背景に、その時代時代に生きた 市井の人々の生き様を描いた短編連作である。 時代背景が明治や大正、昭和の初期が出てくるだけで、なんとなくノスタルジック な思いに浸れる自分は、こんな作品がお気に入りになってしま…
今日、仕事場にサッカー日本代表のたまだ選手が表敬訪問してくれました。 1時間ほどの滞在でしたが、気さくにいろいろな話をしてくれました。 あのカタール戦でのゴールをはじめ、自分に送られる難しいパスを直感で ゴールに向かってシュートするというので…
今日は我が家の「猫の額庭園」に植木屋さんが来てくれて、梅と松、サツキを 剪定してくれた。すっきりした・・・しかし、途中から雨になり植木屋さんは 濡れながらの仕事になってしまったのは申し訳なかった。
最近、昼食時に「レンズ豆」が多くあった。前にマンガ版の旧約聖書を読んで いたときに、「レンズ豆」の記述があったので「この豆は歴史が古いのだ」と 同僚に話したら、「旧約聖書の頃にレンズはあったのですか?」と聞かれた。 とっさに「レンズ豆に似てい…
一人の写真家の生き様を壮年期、修行時代、大学時代・・と時間を 逆行させ、それぞれのエピソードから描いた作品。写真の知識は皆無に 等しいのだが、この作品を読むことで写真の奥深さを知ることもできて なかなか面白かった。巻末には参考にしたとする図書…
刑事の実姉夫婦が突然失踪する。残された姪とともに夫婦の行方を捜すが 幼い姪の覚えていたのは「いずみ」という失踪前に交わされた夫婦の会話の 断片しかなかった。夫婦は東北と関東の山中で無残な姿が発見されるが その背景を追う中で出てきたのは和泉式部…
懐かしいテレビドラマの脚本家として知ってはいたものの、小説を手にしたのは 初めてであった。主人公の町奉行の内与力、隼新八の謎解きものだが、第1巻 の本書では背後に大奥の不可思議な世界が描かれている。大奥における女性たちの 生活や大奥ならではの…
ドミートリー・シトコヴェツキーが気になって、今日はチャイコフスキー の協奏曲を聴く。1楽章、なんだこの色っぽい演奏は、こんなのは初めてだ。 実に粋で艶っぽい伊達男の演奏だ、そうまるで怪傑ゾロがマントを翻して ヴァイオリンを弾いているかのような…
禿富鷹秋(とくとみたかあき)警部補、通称「はげたか」なる悪徳警部補 が登場するハードボイルド小説だが、こんな悪徳警官がいていいのかと 最後まで息を呑む展開であった。 渋谷を縄張りにする「渋六」というヤクザに真正面からちょっかいを出す 主人公。…
おお、何といい響きだろうか。このヴァイオリニストの音色に魅了 されてしまった。自然体で体に染み渡ってくるような音色だ。 J.S. バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集を聞き比べて いてふと出会ったヴァイオリニスト。自分が上手くヴァイオ…
はてはて久しぶりに北杜夫を読んだが、この短編集どこまでが現実で どこからが虚構なのか実に不思議な感覚で読み終わる。 自分の意識が朦朧とする中、現実と非現実を彷徨い、見えてくるものを 自分の意識下から湧き上がるものと不思議に受け入れる・・・そん…
東京都交響楽団 プロムナードコンサート No.330 サントリーホール 指揮:小泉和裕 和太鼓:林英哲 グリーグ:2つの悲しい旋律 op.34 松下功:和太鼓協奏曲『飛天遊』 チャイコフスキー:交響曲第1番 ト短調 『冬の日の幻想』 op.13 ・・・ということで、プ…
肌寒い日が続くなぁと午前中自分の部屋でぼんやりしていると KDDIの方から電話があった。どうやら今入っているNTTの Bフレッツよりも安くなるらしい。しかも、転送速度は100M の10倍の1Gらしい。プロバイダー料金と抱き合わせで安くなる と…
面白い演奏を聴いた。ベーレンライター版全集による交響曲第7番で、ノン・ヴィヴラート の古楽奏法を意識した演奏は、今まで聴いてきた7番とは違った面白さを感じさせてくれる。 あの1楽章冒頭の和音の響きは全く別ものに聴こえ、最終楽章では意識しなかっ…
タウン誌「光る砂」の仲間たちの身近に起きたミステリーを 軽妙な筆致で謎解く短編集である。 世の中見方を変えれば、ひとつの事象を様々に解釈できるものだなぁ と感心する。落語の季刊誌編集者による身近なミステリーを描いた 大倉 崇裕作品を思い出す。 …
ひょんなことから犯罪を犯してしまう、いわくありげな人々の顛末が 7編の短編で描かれている。一見上手くいきそうな計略がちょっとした 見落としで奈落の底へ突き落とされる展開はそれぞれに面白さを感じる。 黒川氏の作品は以前、受賞作の『カウントプラン…
土曜日に少年サッカーの試合を見に行き半日強風の中で観戦していたためか、風邪っぽい。 葛根湯を飲んで今日は早めに休むことにする。
ロシアの富裕層に生まれ、リムスキーコルサコフの門下、後にチャイコフスキーの作風の 影響を受けた作曲家。たまたま聴いたピアノ三重奏がなかなかいい。 晩秋にぴったりのロマンティックでもの悲しいメロディが耳に残ってしまう。
この作家なかなか面白い。婦人公論に連載された短編に書きおろしの表題作 で構成されているが、全体にセピアがかった古めかしさを感じる作風である。 そこがこの作家の魅力のような気がする。今においては古めかしさとして 感じられるのだが、川端康成の『山…