2007-01-01から1年間の記事一覧
書名の「C」とはコカインのことである。アメリカ映画でたまに見られる 鼻から白い粉を啜るものがコカインだが、調べてみるとフロイトも中毒者であったり 昔のコカコーラにも入っていたという、実に歴史のある恐ろしい麻薬なでのある。 本書ではアメリカと日…
コージーコーナーのケーキを食べた。
96年に本作で第四九回日本推理作家協会賞を受賞したという。「カウント・プラン」を 含め前編の短編が収録されている。 「カウントプラン」では、登場人物に目に入るものを数えなければいられないという「計算症」 の青年がいる。今、仕事の関係で視覚障害…
行きに図書館へ寄れたので、先日見た『椿三十郎』の原作である山本周五郎の『日日平安』を借りて読む。 この小説は昭和29年にサンデー毎日に発表されたものである。読んでみて実に驚いたのは主人公には 菅田平野(すがたひらの)というどちらも苗字のよう…
読売日響〈第九〉特別コンサート 東京芸術劇場 指揮:下野 竜也 s林 正子 ms坂本 朱 t中鉢 聡 b宮本 益光 合唱:新国立劇場合唱団 ◆ ベートーヴェン/交響曲第9番〈合唱付き〉 東京芸術劇場の1階k列で聴く。下野氏の合唱は初めてだったので 楽しみにしてい…
以前『腕貫探偵』を読んで面白い視点に驚いたが、この作品では 西澤氏の書きっぷりにまたまた驚いた。 冒頭のミステリーを思わせるプロローグから、中学校のブラスバンドの 青春ドラマ的な内容、自己欺瞞に陥り自暴自棄になっていく過程を描く 純文学的内容…
樋口氏は『ぼくと、ぼくらの夏』 1988年7月 文藝春秋がデビュー作で、 サントリーミステリー大賞読者賞受賞している。 内容は実に平易なものかつ、読みやすいが、随所に文筆家らしい言葉も使い知的センスを 感じる。直木賞の候補になっただけはあろう。…
近くにあるTOHOシネマズが10周年ということで毎月14日は 映画が1000円で観る事ができると知って、夜『椿三十朗』を観る。 椿三十朗といえば、往年の名作。黒澤、三船の作品としてビデオで 10回は観ただろうか。今回の森田芳光、織田雄二作品で…
ガリレオの続編である。東野氏は大阪府立大学工学部電気工学科卒業ということも あって、一連の作品の背景にある理工系の話題に強いのだろう。 この本の中にアーチェリーに関する記述もあるが、大学在学中はアーチェリー部に 所属していたということなので、…
「のだめ」からしばらくテレビドラマ視聴から離れていたが、「ガリレオ」 と「SP」が最近のお気に入りで、見逃さないように録画をしている。 その「ガリレオ」の原作である東野圭吾の『探偵ガリレオ』を同僚から 借りて読む。 テレビで見た内容は、この原…
未来を占う「フォーチュンブック」を巡って何人かの登場人物の人生の 糸が絡まりあっていく。それぞれの短編がひとつひとつのピースになって 全体像が明らかになっていく様相に、読み手はどんどん引き込まれていく。 昭和40年代の世相がこれら物語の背景に…
どうも最近調子が悪いと思っていた。勝手にパソコンが起動していることが 多かったので変だなぁと、リカバリーを何回か試してみたばかりなのに 今日は家に帰ると案の定起動しているし、画面は真っ黒けっけ。 再起動を何回か繰り返したが、復活しないので購入…
正月近くになると、鶏肉とニンジン、大根、椎茸で雑煮を作るのが慣わしになっている。 いつもは焼いた餅にかけて、塩いくらを載せ、みつばできりっと締めるのだが、今日は、 ちょちょっと大なべに作って残りものの冷ご飯にかけて食べる。うまいうまい・・・ …
蘭方医・長崎浩斎 大江戸謎解き帳作者: 永井義男出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 1998/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る長崎浩斎という江戸で蘭方医学の修行をしている若者を主人公に、いくつかの 事件を医学的な見地から解決をしていく…
冷蔵庫にうなぎが残っていたのを発見。昔、京都の錦市場の「大国屋」で買った「ぶぶうなぎ」を 作ろうと、自己流で勝手に創作。だしを入れた鍋に砂糖と醤油、酒、山椒をいれて 細かく切ったうなぎを入れて弱火で煮込んでみた。 おお・・・ぶぶうなぎのような…
今日はわけあって船橋のとある小学校へ訪問する。じつに久しぶりに給食を食す。 船橋は自校給食なので、各校の栄養士さんの腕前がはっきり出る。 今日の献立は ****麺(やきそばの様だが違うらしい、聞き取れなかった) レバーのあんかけのようなもの。…
日本橋高島屋のペンハリガンにいき、残り少なくなっているオーデコロンを買おうするが 値段がかなり上がっているので驚く。どうもユーロが値上がりしているらしい・・・ 高島屋カードも忘れたので、待つ次にしますと諦めた。 クリスマスツリーが飾ってあった…
腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2005/07/16メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (44件) を見る図書館で見つけた。面白そうな題名に引かれてつい手にしたのだが、読んでみて 実に…
夕食後にふと上新粉の袋が目に入った。これって大福なんかの まわりについているやつだよなぁと袋を裏返すと、団子のレシピが書かれていた。 白玉粉で白玉団子を作るのは好きなのだが、団子は未経験。 よしレシピどおりやってみようと調理開始。 まず、お湯…
実を言うとセザンヌは苦手な画家である。有名な静物やサント・ビクトワール山の風景画 もどうもぴんとこない。「自然を円筒、球、円錐として捉えなさい」と語り、後のキュビズム に大きな影響を残したと言われるが、静物の遠近法によらない微妙なバランスが…
銀輪の覇者 上 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-1)作者: 斎藤純出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/08/25メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 17回この商品を含むブログ (31件) を見る銀輪の覇者 下 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2)作者: 斎藤純出版社/メーカー: 早川書…
プロムナードコンサートNo.325 サントリーホール 指揮:ジェイムズ・デプリースト チェロ:トルレイフ・テデーン 曲目 チャイコフスキー:幻想的序曲『ロメオとジュリエット』 チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調op.33 ラフマニノフ:交響…
今、若手の再雇用に係る面接に加わっているが、5分話せば人となりがよくわかることを 実感している。挨拶から、受け答え、伝えるべきことを瞬時に判断する力など2つ、3つの 質問をする時間の中で結構見えてくるものである。たった数分で人を判断されては…
読了 楡 周平『ラストワンマイル』ラスト ワン マイル作者: 楡周平出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/26メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (15件) を見る
図書館で見つけた本だったが、読みはじめからぐいぐい引き込まれて読了。 宅配業界の営業努力と、ライブドアとフジテレビの経営権争奪戦を思い出させる マネーゲームを巧みに織り込んだプロットが実に面白かった。 この本で紹介されている経営手法は、宅配業…
国立西洋美術館のムンク展を観る。 今回の展覧会には、有名な『叫び』はないが、3部作といわれる他の2点 『不安』『絶望』を見ることができる。 展覧会のテーマは、ムンクによるいくつかの装飾プロジェクトで構成され、 彼の「装飾画家」としての軌跡をた…
試写会の券が当たったので有楽町のよみうりホールへ観にいく。 『モーテル』という作品である。 離婚を考えている夫婦が、田舎道で車が故障して一晩を過ごさなくては ならなくなった一軒のモーテル。そこで、見たビデオには凄惨な殺人の様子が 克明に記録さ…
今日は子効率近代美術館が、月初めの無料観覧日であったので出向く。 なかなかいい作品に出会えて楽しかった。 ■木島桜谷 「しぐれ」1907 この図の左にも枯れ草の中に遠のきつつある鹿を描いている屏風がある。 この作者「このしまおうこく」と読むのだそう…
ちょっとした用事で九段下の日本歯科大学へ行く。 用事の後には丁度開催されていた学生際を覗いて楽しむ。 帰りに飯田橋方面へ歩いていると、青森の物産展を発見した。 大間のマグロ入荷していますとかの表示があって、青森特産のりんごの 加工品やらが所狭…
『愚か者・・』ですっかり気に入ったハードボイルド作品。探偵沢崎 の気の利いた台詞を堪能できた。そして、作品の展開の面白さに 引き込まれてしまった。 自分が誘拐事件の身代金を運ぶ役にさせられてしまうとは露知らず 依頼先へ訪問する場面から始まる。 誘…
メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op. 49 Julia Fischer (vn) Daniel Muller-Schott (vc) Jonathan Gilad (pf) なんて素敵な演奏だろう♪若く、力強いメンデルスゾーンがそこにあった。 昔々、東大の駒場祭で学生3人が演奏していたのを聴い…