2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

読了20 井上 尚登 『TRY』(トライ)T.R.Y.(トライ)作者: 井上尚登出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る

辛亥革命に協力した一人の日本人詐欺師。読みながら「あれ、これどこかで・・・」と 思った。そうそう織田裕二主演で映画化されていたのを思い出した。 実際の映画とは多少違っていたように思うが、中国、ロシア、日本を舞台に語られる 筆致は力強い。そもそ…

ラ・フォル・ジュルネ

今年もゴールデンウィークのラ・フォル・ジュルネの季節が近づいてきた。 1回目である2005年ベートーヴェンと仲間たち 2006年 モーツァルトと仲間たち 2007年 民族のハーモニーに続く4回目の開催である。今年はシューベルトとウィーン である。シューベルト…

読了19 安岡章太郎『夕陽の河岸』

夕陽の河岸 (新潮文庫)作者: 安岡章太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/09メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る 表題作ほか1991年川端康成文学賞を受賞の『伯父の墓地』など10編で構成されている。 年をとると歳月のかなた…

安岡章太郎とシューベルト

朝から面接官として出勤・・・昨日から続いている強風には参った。 電車が止まり面接に遅れる者もいたので予定の時間を越えてしまった・・・ 昨日から風邪っぽいので辛かった。

長谷川平蔵巡検

実家へ戻る用事ができたついでに、ふらりと長谷川平蔵関連の地を 巡ってみた。屋敷跡に人足寄場を回るとなると都営線も利用するなと 1000円のメトロ、都営線1日券を購入。 まずは、森下から隣の菊川まで乗車し、長谷川平蔵住居跡へ・・・ 駅を降りたす…

読了18 瀧川政次郎『長谷川平蔵』

長谷川平蔵―その生涯と人足寄場 (中公文庫)作者: 滝川政次郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1994/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る池波正太郎の描いた『鬼平犯科帳』で有名な鬼平こと長谷川平蔵。火付盗賊改として 江戸市中の凶悪犯…

お別れ

友人の葬儀に行きました。亡くなった友人の顔は本当にきれいでした。 まるで寝ているようだという形容どおり、昔から鼻をつんと高くしていた 色白の美人さんそのままだったのに驚きました。 亡くなった方のお顔をこんな思いで拝んだのは生まれて初めてだった…

読了17 小川洋子『ブラフマンの埋葬』ブラフマンの埋葬作者: 小川洋子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/04/13メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (130件) を見る

友人が亡くなることを知る前に図書館から借りていたが、何か曰くありげで読んでみた。 本作は2004年の泉鏡花賞の受賞作であり、泉鏡花の『高野聖』を読みながら感じた 霞の中の情景というイメージと重ねつつ「なるほど泉鏡花賞か」と思ったし、堀辰雄の 描く…

冥福

小学校時代の友人が亡くなったとの連絡が来た。長い間会っていなくて 年賀状のやり取りだけだったが、小学校の時の思い出いっぱいの人だった。 初めてラブレターをもらったと思ったのもつかの間、先生に取り上げられ 次の時間にクラス全員に「みんな目をつぶ…

読了16 浅田次郎『日輪の遺産』日輪の遺産 (講談社文庫)作者: 浅田次郎,北上次郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/07/14メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (41件) を見る

浅田次郎の描く戦時中の物語が好きだ。この本は戦争終結寸前に 終戦後の日本復興のためにマッカーサーから奪った財宝を隠すという物語である。 現代と戦時中を行きかいながら、秘密作戦の進行とその財宝をめぐる 人々の心境が実に克明に描かれ、読み手を物語…

神田〜御茶ノ水散歩

お天気も良いので久しぶりに散歩と洒落込む。 出掛けに散歩の本を見て、どこへいこうか考えたが 最近、神田明神の甘酒は飲みやすくおいしいと小耳に はさんだのでコースに入れてみた。 日本橋から銀座線に乗り換えて神田へ向かうが、手前の 三越前で信号故障…

読了15 アゴタ クリストフ 『悪童日記』悪童日記 (ハヤカワepi文庫)作者: アゴタクリストフ,Agota Kristof,堀茂樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/05/01メディア: 文庫購入: 100人 クリック: 3,630回この商品を含むブログ (276件) を見る

ハンガリーからの亡命女流作家の描く第2次世界大戦下のハンガリーであり 戦時下にあって逞しく生きる双子の兄弟の視線から見た銃後の大人たちの姿が ここにある。それは、戦時下という場面設定を通して、人間とはいかにあるべきか の問いそのものである。 …

読了14 遠藤周作『わたしが・捨てた・女』わたしが棄てた女 (講談社文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 講談社発売日: 1972/12/15メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 70回この商品を含むブログ (66件) を見る

一人の男が女をもてあそぶ、女は運命を大きく変えていく。男はどんな男も していることと思いながらも、女の生き様の変容に自己弁護を繰り返す。 捨てられた女は一途に男を思い、運命にもてあそばれながらに人間愛に昇華させていく。 どこでもある話でありな…

梅咲く♪

暖かい日差しがあったせいか、待ちに待った我が家の梅が咲き始めた。 今年は雪が降ったり、冷たい風が吹いたりと寒々しい日々が多かったように 思うが、着実に春に一歩前進!

読了13 森鴎外『舞姫』現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)作者: 森鴎外,山崎一穎,井上靖出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/03/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 20回この商品を含むブログ (29件) を見る

昨日は休日出勤で、面接官として夕刻まで勤務。帰りに図書館で本を眺めている中に 森鴎外の『舞姫』の現代語訳を見つける。後半には原文も載せてあるので、昔読んで 十分わかりえなかった部分もわかろうかと比較しながら読む。 解説も詳しく内容の理解に役立…

読了12 桐野夏生『錆びる心』錆びる心 (文春文庫)作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (36件) を見る

月刊誌に載った短編集である。それぞれが人間の持つ心の裏側、隠れた狂気を描いた 作品となっている。特に面白かったのが、飲むと自分でなくなってしまう男の 過去の不祥事をたどる「ジェイソン」であった。飲みすぎて意識がない時の自分、 寝ているときの自…

ぎょうざ

今日は宇都宮まで出張であった。宇都宮といえば餃子の町 巷間中毒餃子で騒がれているが、ここはぜひ食してみようと 調べると「みんみん」という老舗が有名店だということで とりあえず昼食を「みんみん」でとる。 1枚220円でライス100円というリーズ…

読了11 水野敬也 「夢をかなえるぞう」夢をかなえるゾウ作者: 水野敬也出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2007/08/11メディア: 単行本購入: 80人 クリック: 1,301回この商品を含むブログ (625件) を見る

「この本面白いよ・・」と借りた本であったが、二日で読み終えた。 いやぁ、ためになった本である。ある日、生き方を変えたいと願う若者の 部屋にインドの置物そっくりの「ぞう」が登場。このへんてこりんなそうは 神様で、しかも大阪弁。この辺りで、パロデ…

読了10 大沢在昌 『ジョーカー』ザ・ジョーカー作者: 大沢在昌出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/04メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る

ニヒルでハードボイルドな請負屋ジョーカー。飯倉のとあるバーを事務所代わりに 裏社会の頼みごとを請け負うジョーカーの、時には闇社会に抹殺さえそうになりながら も決して依頼人を最後まで見捨てない仕事振りには、恐れ入った。 たまにはこんなハードボイ…

都響♪

プロムナードコンサート No.326 メンデルスゾーン:序曲『ルイ・ブラス』op.95 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64 チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調op.36 指揮:下野竜也 ヴァイオリン:山本友重 明け方からの雪で一面真っ白の世界であっ…