2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

読了90 宮部みゆき『堪忍箱』堪忍箱 (新潮文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/10/30メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (50件) を見る

宮部みゆきの時代物である。ミステリアスな展開の表題作をはじめ 8作の短編が収録されている。それぞれに江戸の市井に生きる人々 を描きながら宮部流の小気味良い展開が味わえる。 中でも「お鼻の下まで」は群を抜いて良かった。 子の無い両親が、迷子や捨…

♪チェロ

ここ二三日朝夕冷たい風が吹いている。 今日は昼過ぎまでチェロの練習で過ごす。 「篤姫」や「その時歴史が動いた」のテーマ曲を 弾きやすい調で勝手に弾いて過ごす♪ 夕方よりジーンズやYシャツ、ネクタイなどを買いに 出かける。久しぶりにモスバーガーに…

読了89 向田邦子『きんぎょの夢』きんぎょの夢 (文春文庫)作者: 向田邦子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1997/08/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (16件) を見る

向田邦子の脚本を小説化した短編3篇。両親を失ったあと親代わりに おでん屋を営む姉の恋を描く表題作ほかは収集されているが、どれも 向田ワールドで、読んでいくうちに自然と引き込まれていくのはさすが 名脚本家だ。 まさにドラマの展開の上手さが、小説…

十五夜

勘違いをしていた。今年の十五夜は満月である9月15日ではなく、14日であった。 15日は雨で見ることが出来なかったのでがっくりきていたが、14日のきれいな月を見て いたので一安心。あとは10月11日の十三夜を見れば今年はいい年になりそう。

赤字

amazonのマーケットプレイスでクラシックのCDを売りに出したところ、買い手がついた。 いざ発送しようとしたら、輸入版ということに気づく。輸入版を購入しようとは思っても いない方にまさか送りつけることもできず、昨日銀座で正規版を購入し、それを送…

読了88 島本 理生 『リトル・バイ・リトル』リトル・バイ・リトル作者: 島本理生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/01/28メディア: 単行本 クリック: 94回この商品を含むブログ (110件) を見る

先日読んだ『16歳の教科書』の国語について語る金田一秀穂氏は、形容が多用され 一見文学的な美しい文章より、見てない者がしっかりイメージできるような 言葉こそ大切にしたいという趣旨を語られていた。例えば「美しい」「たおやかな」 などのような言葉…

読了87 玄侑 宗久 『アブラクサスの祭』アブラクサスの祭 (新潮文庫)作者: 玄侑宗久出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/12/22メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (29件) を見る

『中陰の花』で芥川賞を受賞した作者の受賞一作目。薬と酒でなんとか念仏を唱えることの 出来る躁鬱病の禅僧が、自らのアイデンティティーを音楽で表現し、開放していくさまを描いた 作品であるが、しょっぱなの薬を飲むシーンからブルーな世界が繰り広げら…

団体展とは

友人の画伯とともに東京都美術館である団体展を観た後、講堂で開かれたシンポジウムを 拝聴する。テーマは『世界の美術の潮流と日本の団体展の現在』 パネラーはインテリ雑誌の美術担当、H美術館館長、有力新聞元美術担当記者 であった。話は中途より罵詈雑…

八重洲口

昼から雨の中池袋へ墓参りに・・・隣はシアターグリーンという 環境の中にあるお寺である。さすがに雨の中、少ないかなと思いきや 結構の人出で、お花の供えていないお墓の方が少ないくらいだった。 帰りにまた北海道の物産店を覗いて、昼を食べようかと八重…

チェロレッスン♪

練習しすぎて腕が・・・肩が痛い♪腕は上がらず・・・チェロの腕も一向にあがらない。とほほ

読了86 澤田 ふじ子 『大盗の夜』大盗の夜 (光文社文庫)作者: 澤田ふじ子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/11/12メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る

安倍晴明を祖とし、幕府より朱印状を授けられ、全国の占い師を統括する陰陽師の一族土御門家。 その京都触頭の笠松平九郎を主人公に、次々と起こる事件の解き明かす時代小説。 夢枕獏風の陰陽師ではなく、江戸時代に活躍した史実に基づいた陰陽師は、易者姿…

森麻季さん御出産

以前東京文化会館で聴いた『リゴレット』でジルダ役の森麻季さんを 思い出し、久しぶりにホームページを確認したらなんと2日前にご出産 されていた。

月 ○

明日は十五夜だが、今日の月も格別だった。 今年は10月11日が十三夜。明日の十五夜と見ることが出来れば いいなぁ。 ふと気づけば、部屋の喚起口から秋の虫が鳴き始めている。 いつのまにか寝ぐらにしたのだろう。 窓を開け、秋風と共にヴェルディの弦楽…

チェロレッスン・・・

シューマンの3つのロマンス2曲目・・・いい曲なのだが、チェロには難しい曲だぁ

読了85 松浦寿輝 『花腐し』花腐し (講談社文庫)作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/06/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (33件) を見る

友人に騙されて地上げ屋のような仕事を任されながら、出て行って欲しい相手に 軽くあしらわれ、成り行きで一緒に酒を酌み交わす。何とも風変わりな設定だが 追い出されようとしている男もまた、ゴルフ会員権売買で1億者借金を背負う男。 お互いに上手くいか…

読了84 大道 珠貴 『後ろ向きで歩こう』後ろ向きで歩こう (文春文庫)作者: 大道珠貴出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/07/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る

前に芥川賞受賞作『しょっぱいドライブ』で老人との愛の形を描いていた 大道氏の作風に妙な面白さを感じて、この作品を読んでみる。 登場人物は離婚をして新しい家族を持った中年になりかけ女性。ご主人と 高校生の娘とともに大塚に暮らす小鳩さんである。前…

読了83 『阿弥陀堂だよ』阿弥陀堂だより (文春文庫)作者: 南木佳士出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/08/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (30件) を見る

最前線の医療現場で活躍をしつつ、自ら身ごもった子どもを死産で産んだこと をきっかけに精神的に追い込まれてしまう妻。自分の小説は一向に世間から 認めてもらえず、妻の収入まかせになっていることを由とせざるを得ない夫。 この夫婦が選んだのは、夫の生…

読了82 『16歳の教科書』ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~作者: 7人の特別講義プロジェクト,金田一秀穂,鍵本 聡,高濱 正伸,大西 泰斗,竹内 薫,藤原 和博,石井 裕之,モーニング編集部出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/21メディア: 新書購入: 15人 クリック: 86回この商品を含むブログ (74件) を見る

なぜ人は学ぶのか?この問いに対する答えは様々である。どれも「なるほど」と 思い、どの答えも間違っていないように思えるが、「そうだったのか」と納得する には至らない。いつもこの問いに立ち戻ってしまう。 この本は、知り合いに薦められて読んでみたが…

読了81 『有栖川の朝』有栖川の朝 (文春文庫)作者: 久世光彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/01/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る

プロデューサーとして「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」などを手がけた 久世光彦の作品だけあって、じつに面白かった。一昔前有栖川宮の名を語って 世間を騒がせた事件を題材にした作品であるが、実際の事件とは登場する人物は 異なり、人間味あふれる個性が…