2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧
宮部みゆきの時代物である。ミステリアスな展開の表題作をはじめ 8作の短編が収録されている。それぞれに江戸の市井に生きる人々 を描きながら宮部流の小気味良い展開が味わえる。 中でも「お鼻の下まで」は群を抜いて良かった。 子の無い両親が、迷子や捨…
ここ二三日朝夕冷たい風が吹いている。 今日は昼過ぎまでチェロの練習で過ごす。 「篤姫」や「その時歴史が動いた」のテーマ曲を 弾きやすい調で勝手に弾いて過ごす♪ 夕方よりジーンズやYシャツ、ネクタイなどを買いに 出かける。久しぶりにモスバーガーに…
向田邦子の脚本を小説化した短編3篇。両親を失ったあと親代わりに おでん屋を営む姉の恋を描く表題作ほかは収集されているが、どれも 向田ワールドで、読んでいくうちに自然と引き込まれていくのはさすが 名脚本家だ。 まさにドラマの展開の上手さが、小説…
勘違いをしていた。今年の十五夜は満月である9月15日ではなく、14日であった。 15日は雨で見ることが出来なかったのでがっくりきていたが、14日のきれいな月を見て いたので一安心。あとは10月11日の十三夜を見れば今年はいい年になりそう。
amazonのマーケットプレイスでクラシックのCDを売りに出したところ、買い手がついた。 いざ発送しようとしたら、輸入版ということに気づく。輸入版を購入しようとは思っても いない方にまさか送りつけることもできず、昨日銀座で正規版を購入し、それを送…
先日読んだ『16歳の教科書』の国語について語る金田一秀穂氏は、形容が多用され 一見文学的な美しい文章より、見てない者がしっかりイメージできるような 言葉こそ大切にしたいという趣旨を語られていた。例えば「美しい」「たおやかな」 などのような言葉…
『中陰の花』で芥川賞を受賞した作者の受賞一作目。薬と酒でなんとか念仏を唱えることの 出来る躁鬱病の禅僧が、自らのアイデンティティーを音楽で表現し、開放していくさまを描いた 作品であるが、しょっぱなの薬を飲むシーンからブルーな世界が繰り広げら…
友人の画伯とともに東京都美術館である団体展を観た後、講堂で開かれたシンポジウムを 拝聴する。テーマは『世界の美術の潮流と日本の団体展の現在』 パネラーはインテリ雑誌の美術担当、H美術館館長、有力新聞元美術担当記者 であった。話は中途より罵詈雑…
昼から雨の中池袋へ墓参りに・・・隣はシアターグリーンという 環境の中にあるお寺である。さすがに雨の中、少ないかなと思いきや 結構の人出で、お花の供えていないお墓の方が少ないくらいだった。 帰りにまた北海道の物産店を覗いて、昼を食べようかと八重…
練習しすぎて腕が・・・肩が痛い♪腕は上がらず・・・チェロの腕も一向にあがらない。とほほ
安倍晴明を祖とし、幕府より朱印状を授けられ、全国の占い師を統括する陰陽師の一族土御門家。 その京都触頭の笠松平九郎を主人公に、次々と起こる事件の解き明かす時代小説。 夢枕獏風の陰陽師ではなく、江戸時代に活躍した史実に基づいた陰陽師は、易者姿…
以前東京文化会館で聴いた『リゴレット』でジルダ役の森麻季さんを 思い出し、久しぶりにホームページを確認したらなんと2日前にご出産 されていた。
明日は十五夜だが、今日の月も格別だった。 今年は10月11日が十三夜。明日の十五夜と見ることが出来れば いいなぁ。 ふと気づけば、部屋の喚起口から秋の虫が鳴き始めている。 いつのまにか寝ぐらにしたのだろう。 窓を開け、秋風と共にヴェルディの弦楽…
シューマンの3つのロマンス2曲目・・・いい曲なのだが、チェロには難しい曲だぁ
友人に騙されて地上げ屋のような仕事を任されながら、出て行って欲しい相手に 軽くあしらわれ、成り行きで一緒に酒を酌み交わす。何とも風変わりな設定だが 追い出されようとしている男もまた、ゴルフ会員権売買で1億者借金を背負う男。 お互いに上手くいか…
前に芥川賞受賞作『しょっぱいドライブ』で老人との愛の形を描いていた 大道氏の作風に妙な面白さを感じて、この作品を読んでみる。 登場人物は離婚をして新しい家族を持った中年になりかけ女性。ご主人と 高校生の娘とともに大塚に暮らす小鳩さんである。前…
最前線の医療現場で活躍をしつつ、自ら身ごもった子どもを死産で産んだこと をきっかけに精神的に追い込まれてしまう妻。自分の小説は一向に世間から 認めてもらえず、妻の収入まかせになっていることを由とせざるを得ない夫。 この夫婦が選んだのは、夫の生…
なぜ人は学ぶのか?この問いに対する答えは様々である。どれも「なるほど」と 思い、どの答えも間違っていないように思えるが、「そうだったのか」と納得する には至らない。いつもこの問いに立ち戻ってしまう。 この本は、知り合いに薦められて読んでみたが…
プロデューサーとして「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」などを手がけた 久世光彦の作品だけあって、じつに面白かった。一昔前有栖川宮の名を語って 世間を騒がせた事件を題材にした作品であるが、実際の事件とは登場する人物は 異なり、人間味あふれる個性が…