2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧
まるで樋口一葉が『高野聖』を書いたような作品。芥川賞作家だけに 文体を巧みに操り、日本語でしか表現できない語彙を駆使し描かれた 幻想の世界。 明治30年、神経衰弱を癒す旅に出た青年が、山中で毒蛇にかまれ 生死を彷徨う。彼を助けた僧の住む古寺で…
読了48 大倉崇裕『やさしい死神』やさしい死神 (創元クライム・クラブ)作者: 大倉崇裕出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/01/08メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (32件) を見る落語をベースにした大倉作品だが、今回実に読み応えの…
土曜日に一大イベントがあり、本日が代休であったので プチ遠足に行く。 淡路町で下車し、神田藪蕎麦で昼食。 せいろう(700円)と天だねと呼ばれる芝えびのかき揚げ(1400円) を食す。周りは昼時のサラリーマンも多かったが、窓を全開にして そよそよと吹…
わいわい・・・サントリーから応募に当選した ものが届いた。
京極夏彦の作品は読んでみたくもあり、ためらいもありと今まで 手付かずだったが、山本周五郎賞作品をこのところ読んでいるので 受賞作である本作を手にした。 京極氏の文章はなかなか趣がある。同じ言葉でも漢字を変え、文字から来る 雰囲気を出すことにう…
熱っぽさは抜けたが席がひどくなった・・・苦しい 今日、明日と午前中仕事の集まりがあるのでゆっくり休めない。明日は午後、銀座にでも 出たいのだが、咳が心配
第14回山本周五郎賞受賞作 女性同士の恋愛を描いた作品。異性、同姓を 問わず恋愛に激しい情愛の姿もあるのだろうが、この本の登場人物たちの恋愛は 哀しく、壮絶すぎる。もはや、恋愛の域を超えた世界である。 終始、二人の愛のあり方を描く場面があるのだ…
山本周五郎賞受賞作である。「後瀬の花」「行き道」「小田原鰹」 「蟹」「五年の梅」の短編五話が収められているが、それぞれが それぞれに印象に残るいい作品だ。藤沢周平、山本周五郎が描きそうな 世界が見え隠れする、なんともほんわか、しんみりする情愛…
うむ・・・なんとコメントしたらよいのだろうか。 本作だけはコメントが書けない。・・・・まさに、うむ・・な 作品であった。
ここ最近の冷え込みで風邪を悪化させてしまった。とほほ さりとて仕事を休めず、声をからしながら何とか乗り切る。
第12回日本ホラー小説大賞受賞作。 幼いころ夜市に迷い込んだ主人公、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。 罪悪感にさいなまれた主人公が、青年になり弟を取り戻そうと夜市へ再び入るのが 年を経た市場で弟と再会できるか・・・不思議な物語であ…
大学の恩師が退官された。あわせて古希の祝いということで、研究会を中心 に大勢が集まる会に出席。市ヶ谷の私学会館であったが、懐かしい時間を 過ごすことが出来た。先輩や後輩と久しぶりに楽しかった時代の話で盛り上がった。 専攻は日本中世史で、研究会…
この作者は『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞しているが、この作品 なんともノスタルジックな題名にひかれて図書館から借りてきた。 古本屋、同人誌仲間、あぶりだし・・など、ちょいと前の時代のおき忘れの ような題材をもとに、過去や秘密が見え隠れする小…
隠れ家というのはいくつになってもわくわくする。謎めいた 町であるサーカス市場なんていうのがあったら、怖いもの見たさで 行ってしまうかもしれない。そんなわくわするような場面設定で 描かれたのが本作である。 とある日、二人の若者が絶世の美女を巡っ…
連休も終わりである。 池袋までお墓参りに行った。 天気もよく汗ばむほどであった。 帰りに神田明神の甘酒に寄る。 冷やし甘酒なるものが登場していたので、つい頼む。 温かいのも美味であるが、これもなかなかいける。 ほんのりとした甘みで飽きがこない味…
今年の梅の実は大きくなるのが早いように感じる。 今までになく鈴なりの梅の実なので、収穫して梅ジュースを造るのが楽しみだ。
今日はラ・フォル・ジュルネでミッシェル・コルボが聴けるので いそいそと日比谷へ。 演目はロッシーニの小荘厳ミサである。ロッシーニは37歳で ウィリアムテルを作曲して引退したそうだが、この作品は60歳代の ころの作品。ピアノとハルモニウムという…
4月から新しい勤務地となったが、電車で行くと駅からこんな風景の中を 通ることが出来る。朝一番で朝日を浴びながら歩くと気持ちがいい〜♪ これからの季節は、たまに電車で行こうか。
図書館でたまたま面白そうな題名と手にした本だが、2006年、第27回 吉川英治文学新人賞を受賞作であった。 読書の愉しみのひとつに、読み手が登場人物の心情を共有することが あると思うが、本作では主人公の置かれた立場に自分を置き、共に悩み 苦しんだ。…
行き道の本屋で題名が面白いなと購入した。後輩に仕事や職場に不満を持っているのが いるので、今度何か話をするときの参考になるかなと思ったからという理由もある。 行きと帰りで読み終えた。読みながら、書名のテーマから自分の思考はどんどん離れ、 様々…
待ちに待ったラ・フォル・ジュルネである。朝から雨が降り続いて いたが、いそいそと東京国際フォーラムへ行く。 行きに電子ぴあで購入したチケットを交換しようとしたが、なかなか 交換できるところが見つからない。一度プランタン銀座まで出たが 結局国際…
独身実業家が殺され、残された三人の愛人をめぐり殺人事件が次々と起こる。 舞台は会津と日光で、自分が昔訪れた場所なので「ふむふむ、あの辺りか・・」 と思いながらあっという間に読了。あまり馴染みのない西村作品だったが 前の職場の古本交換コーナーで…