ジャニーヌ・ヤンセンのメンコン♪

NHK交響楽団定期演奏会で、アシュケナージ指揮 ジャニーヌ・ヤンセン(Vn)でメンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲を聴く。今日は奮発してステージに近い席を確保していたので、ジャニーヌ・ヤンセンの艶やかな姿を目の前に見ることが出来た。
演奏は、オーソドックスなテンポで際立てて強弱をつけることもなく、安心して愉しめた。ヤンセンは、ここぞという時には目をつぶり(これがまた美しい)表情豊かにメンデルゾーンのメロディを歌い上げた。ハーンとは対照的で全体的に上品で初々しく女性的な演奏のヴァイオリニストといえる。アンコールではバッハの無伴奏を聴かせてくれたが、テクニックも最上級であることを示す演奏であった。これからの成長が楽しみである。
http://www.universal-music.co.jp/classics/artist/janine_jansen/index.html
2曲目はシューベルト交響曲第8番「グレート」ハ長調 D.944であった。この曲でアシュケナージは力強い演奏を聴かせてくれた。テンポはやや遅めで第1楽章を威厳を持って開始し、最終章ではブラームスの1番の終楽章のような重々しさで締めくくった。昨年秋にウィーン交響楽団でこの曲を、このホールで聴いたがN響の演奏のほうが、はるかに高い実力を感じた。名演であった。