Motet for soprano "Exsultate, jubilate"

N響アワーで見た森麻季のエクスルターテ・イゥビラーテが気になって、いろいろな歌手によるエクスルターテ・イゥビラーテを集め始めた。そもそもこの曲を知ったのは、古い映画の「オーケストラの少女」でアレルヤを聴いてからだったろうか?それより前にもアレルヤは聴いたことがあったと思うが。その後、レコードでも手にしていたと思うが、レコードコレクションをざっと見たがどうも見当たらない・・・はて?
ともあれ、最近聴き比べをしたり手に入れたCDについて
バーバラ・ボニー 聖なるアリア集 アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス WPCS-6394 1988年録音
 フンパーディンクの「ヘンゼルとクレーテル」のボニーを聴いて、その声に惚れ込んでいるが、エクスルターテ・イゥビラーテでは、もちろん声は素敵なのだが、節目節目にどうも力が入っているような歌い方なのでやや不満が残る。
②ルート・ツィーザク 輸入版ハルモニアムンディ
 この歌手は、昔N響でサバリッシュとメンデルゾーンの「エリア」を歌ってるらしいが、第一声で声のはりに驚いた。とてもきれいで自然体の歌い方に好感を持った。演奏も生き生きとしたリズムで、生の喜びがあふれるすばらしい演奏である。
③マリア・シュターダー フリッチャイ指揮 ベルリン放送交響楽団 1962年録音 POCG-3083
 上品な声のソプラノで上品な歌いっぷり。どちらかといえば伯爵夫人タイプの歌い方の感がする。ハレルヤは喜びを一杯表現しているコロラトゥーラのテクニックは抜群。曲の最後はこれでもかっと終るのはちょっと気になる。
④イネッサ・ガランテ ダグラス・ボストック チェコ室内管弦楽団 KKCC-4345
 ゆったりとした速さでの演奏。イネッサ・ガランテの歌い方は③のシュターダーと同じく伯爵夫人のような歌い方で、上品な仕上がりになっている。
⑤キリテ・カナワ コリン・デービス ロンドン交響楽団 PHCP-10372
 バックをもりたてるオーケストラの演奏が軽快なテンポで、ソプラノのはりのある声にうまくマッチしている。特にハレルヤは生き生きとした感じがあふれている。
エマ・カークビー エンシャント室内管弦楽団 クリストファー・ホグウッド指揮 POCL-5246 1983年録音
こんなきれいな声があるのだなぁ・・・・言葉にならない。一番森麻季のエクスルターテ・イゥビラーテに近い。体から自然に声があふれ出ている、たまらない美しさ!カークビーの清純な歌声はノン・ヴィブラートで歌われている。それが、また天上の声を聴くの如しである。

本日はこのうち②④⑤⑥を購入