シューベルトのグレート♪4楽章の繰り返し

自分が始めてグレートを聴いたのは、RCAレコードのミュンシュ指揮ボストン交響楽団 RGC-1041である。この演奏では4楽章には繰り返しをせずに演奏している。昨日のブリュッヘンの演奏で「あれ?」と思った繰り返しのある演奏いついてあらためて調べてみた。図書館でスコアを見たが、その繰り返し記号が呈示部最後のの382小節にあり、その繰り返しをするかしないかが指揮者によって違っている。ちなみに市川の図書館で12人13枚のCDがあったが、各楽章の演奏時間と4楽章の繰り返しは以下の通りであった。
フルトヴェングラー ウィーンフィル 1943.5.12 KICC2353
1 13:43 2 16:31 3 9:30 4 10:37 繰り返し無し

トスカニーニ NBC交響楽団 1947 BVCC-5193
1 13:09 2 12:28 3 8:23 4 10:38 繰り返し無し

ワルター コロンビア交響楽団 1959 MBK44829
1 14:39 2 15:06 3 9:55 4 12:35 繰り返し無し

バーンスタイン アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 1987 F00G20463
1 13:25 2 14:37 3 10:39 4 11:29 繰り返し無し

ベーム ベルリンフィル 1963 POCG232013
1 14:18 2 13:48 3 11:13 4 11:23 繰り返し無し

ベーム ウィーンフィル 1975 F35G20017 NHKホールライブ
 1 14:55 2 14:25 3 12:07 4 12:23 繰り返し無し

ジェームズ・レヴァイン  シカゴ交響楽団 1983 POCG-7069
1 13:44 2 14:20 3 14:03 4 11:13 繰り返し無し

ショルティ ウィーンフィル 1981 POCL-4113/4
1 13:53 2 15:20 3 9:59 4 15:57 繰り返しあり

インマゼール マニマ・エテルナ 1997 SRCR1980
1 14:28 2 13:12 3 14:25 4 15:17 繰り返しあり

朝比奈隆 大阪フィル 1996 PCCL-00388
1 15:54 2 15:24 3 13:23 4 17:03 繰り返しあり

ジェフリー・テイト ドレスデン国立管弦楽団 1986 CC33-3660
1 17:02 2 15:11 3 15:12 4 16:04 繰り返しあり

アバド ヨーロッパ室内管弦楽団 1987 POCG-1073 (原典版とのこと)
1 16:46 2 15:26 3 14:02 4 15:29 繰り返しあり

○オットマール・スウィトナー ベルリン・シュターツカペレ 1984 COCO-9278
1 15:19 2 13:54 3 14:49 4 15:27 繰り返しあり

そして現在所有のCD、レコード
●ギュンター・ヴァント 北ドイツ放送管弦楽団 1991 LG00316
1 13:53 2 15:51 3 8:23 4 11:53 繰り返し無し

シャルル・ミュンシュ ボストン交響楽団 年不詳 RGC-1041
1 12:21 2 13:03 3 7:55 4 10:45 繰り返し無し

というわけで、自分はミュンシュのグレートを体に染込むほど聴いて育っているので
繰り返しについては、気がついた時点で「おやっ」と思ったのである。
実は、最近インマゼールのCDも聴いていたので、繰り返しは1ヶ月前に聴いていた
はずだが、その時は気が付かなかった・・・ぼーっと聴いていたんだなぁ

それにしても、往年の指揮者たちは繰り返しを行ってこなかったのがよくわかる。
古楽器使用の演奏や直筆譜を意識する指揮者は揃って、繰り返しを忠実に行っている。
また、楽譜の新版が出ていることもあって、繰り返しが表記されたのか?その辺はよくわからない。これについては今後も調べを続けてみよう・・・ふにゃ

しかし、久しぶりにレコードのミュンシュを聞いたが、イヤー早いの早いのって、すさまじいテンポで、生き生きとした演奏だ!これが、自分にとっての「グレート」だぁとあらためて思った。
ただ、レコードも72年に購入したので、もう30年・・・そのためか音も割れ気味なのが残念!
今度、ミュンシュのCDさがしてみよう。