読書

四日間の奇蹟』読了
脳のこと、介護のこと、家族のこと、人のためにできること、幸せのこと、死のこと・・・いろいろ考えさせられながら、一気に読んでしまった。(ブルックナーの4番、5番、7番、8番を聞きながら)こんな言葉が印象に残った。『思ったんですけど、小さな社会、要するに核家族みたいなものっていうのは、普段はそれで楽なんでしょう。だけどそういうのって、いざ何か起こってしまうと、とても弱いんです。一人が倒れて動けなくなってしまったりすると、家族そのものが社会性を維持できなくなってしまう。三角形や四角形の一辺が折れてしまえば図形として成り立たなくなる・・・』宝島社文庫p115-116
最後の最後まで伏線が隠されていて、読後に「ふっふーん」と思えた。朝日、読売、毎日各紙の書評も頷けた。