プログラム

指揮・ピアノ:ダン・エッティンガー
ワーグナー/歌劇「タンホイザー」序曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番
ブラームスハイドンの主題による変奏曲
R.シュトラウス交響詩ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
東京フィルは今までオーテャードで聴いていたが、今回からサントリーホールの会員へ変更しての初回であった。今までよりかなりオーケストラに近い席であるためか、今まで聴いてきた東京フィルの音色よりも迫力を感じた演奏会であった。
今日の演奏で特筆すべきは演奏しながら指揮をしたピアノ協奏曲だろう。エッティンガーはつい2ヶ月前に同じ場所、同じセッティングでベートーヴェンを聴いたバレンボイムの愛弟子ということで、指揮ぶりも似ていた。いつも聴いている21番と比べると弾き方、カデンツァでモダンなタッチの演奏を聴かせてくれた。会場の入りは今ひとつであったが、次第に会場もエッティンガーの実力を知り拍手も熱気がこもり、最後は熱狂的な拍手で賞賛を贈った。この指揮者はこれからも注目である。