北ドイツ放送交響楽団

ブラームス バイオリン協奏曲ニ長調
リヒャルト・シュトラウス 交響詩ドン・ファン
リヒャルト・シュトラウス 歌劇「ばらの騎士組曲
指揮アラン・ギルバート Vn庄司紗矢香
今日で庄司の演奏は3回目となる。メンデルスゾーンチャイコフスキーときて、今日はブラームスであった。聴くたびに、内から湧き上がる情熱がヴァイオリンの共鳴板を通して伝わってくるような感じがする。ブラームスでは、その情感たっぷりの独奏とオーケストラがややしっくりいかない感がした。正直オケがやや遠慮がちだったようにも聴こえた。しかし、主役は庄司なのでそちらの演奏で言えば、ぐいぐい迫ってくる迫力はじつにすばらしい。若い庄司だが、演奏姿は実に堂々としている。それが演奏にも表れていた。
ブラームスではいつも2楽章のオーボエに泣いてしまう。今日も、ぐっときた・・・
演奏後、拍手で何回もカーテンコールしたが、今までアンコールに応えていた庄司、今日は無かった・・・さみしい
休憩を挟んで2曲目「ドン・ファン」2曲目から主役として北ドイツ放送交響楽団はりきりました。ドン・ファンは好きな曲。今日の演奏を聴きながらオーマンディフィラデルフィアサウンドを思い描いた。きらきらしている、じつにみずみずしい響きだ。
指揮のギルバートの棒さばきもなかなかダイナミックで、指揮者のスケールの大きな音楽性
がにじみ出ているようだ。3曲目のばらの騎士では、繊細な響きも聴かせてくれて、指揮者のレパートリーの広さがわかった。
アンコールには、ハンガリアン舞曲6番とスメタナの「売られた花嫁」から道化師の踊り。いや、この2曲のすばらしかったこと〜なんだなんだ、本番よりものりのりで、じつに生き生きと演奏、本当にすばらしいの一言に尽きた。