多才な数学者たち

最近、どうも『国家の品格』という本の話題を耳にする。著者は藤原正彦氏。昔NHKの教養番組で世界の数学者をじつに興味深く紹介していたのが印象的なあの数学者である。確か父上は新田次郎氏だったような・・・本屋で探したがなかなか見当たらなく、amazonで申し込んでみようかと考えている。藤原氏ならきっといい話だろうと想像できる・・・
数学者にして、なかなかいいお話が出来るじつに多才な方である。うらやましい・・・
そう、数学者といえば、あの秋山仁氏の名言を今思いだした。たしかこんな話であった。番組の視聴率というのは、実は意外なほどサンプル数が少ないらしい。それを知った人が数学者秋山氏に「たった数百のサンプルで、なんであたかも日本全体の割合のように言えるのですか?」と聞いたらしい。すると秋山氏は次のように答えたという「あなたは味噌汁の味をみるのに、全部飲みますか?ほんのちょっとスプーンですくって味見をするでしょう・・・視聴率もそんなもんですよ」・・・・なるほど。(まっこんな感じのことを話したということで、実際はちょっといい回しはちがうかもしれませんが、お許しください。)例えが実に上手い、分かりやすい。
昨年、秋山氏に公演をお願いしたのだが、実に話が分かりやすかった。数学とは直接関係ない話でも実に詳しい。いろいろなことに興味をもたれているのであろう。最後に最近始められたというアコーディオンまで披露された。(フランス語の歌とともに)多才である。控え室でもものすごいオーラを発する、ただの人ではないことがよくわかった。
本業以外に、さまざまなことに関心を持ち、知識欲のある人は魅力的だ。自分もそうなりたいのだが・・・・