友達・・・・

きみの友だち

きみの友だち

泣いた・・・子どもたちの心の中をのぞくと、そこは奥の深いドラマがあった。
一人一人が悩み、苦しみ、悲しみ、喜びながら生きている。自分もこうやって大人になってきたのか。忘れていた・・・・しかし、我々の世代よりも何倍も今の子どもたちは苦しんでいるのだ、人とのふれあいの中で知らずに培ってきた「人と関わる力」がどんどん希薄になっている。そんな世の中でへたくそな子どもたち同士が、へたくそな人間関係を作り出し、その中であえいでいる。当たり障りなく、ぶつからないように、人に弱いところを見せないようにし、背伸びをして日々を暮らしている。ああ、なんて切ない物語だろう。そんな子どもたちに、一息つかせてあげたいと思いながら読み終えた。