読了 ダン・ブラウン 『ダ・ヴィンチ・コード』ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)作者: ダン・ブラウン,越前敏弥出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/03/10メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (386件) を見る

キリスト教最大の謎「聖杯」を巡り、謎解きとサスペンス。映画の予告編にあった
場面を思い出しながら、まさに映画を見ているかのような話の展開を大いに楽しむことが出来た。
この映画が上映された頃、ダ・ヴィンチ・コードの秘密を巡る番組を見ていたので
キリスト教キリスト教であるために、聖書が都合よく編纂されたこと、マグダラのマリアとイエス
夫婦であったことなどの説明がよくわかって助かった。全く先行知識がないと、わかりにくいのかも
しれない。この作品を巡って、キリスト教団体から猛烈な抗議があったと記憶しているが
ここ20年くらいから、この説に関する研究も日の目を見始めているとのことである。
今まで、漠然とキリスト教という宗教について、あれこれ頭の中で疑問に思ったりしたことの
いくつかをクリアに理解する大きな鍵が、この考え方にあるのだが、宗教の持つ神秘性が
全部明らかになりすぎるのも、なにか寂しいような気がする。
しかし、この作者・・・狂信的な信徒からは狙われてしまう可能性も無きにしもあらず。