自転車で・・・最後はグリンカ

今日は自転車ですいすい遠出をと出発をした。目指すは東山魁夷美術館
途中、法華経寺の境内で社をスケッチしようと、水彩セットを持っていった。
しかし、途中自転車がパンクをしてやむなく帰途へ・・・とほほである。
あやうく熱射病になるかと思うような太陽のもと、死にそうになって帰る。
夕方から近くの川でハゼ釣りでもしようかなと思っていたが、この暑さで
断念して自分の部屋にこもる。
MD(今はなかなか使わなくなってしまったが・・)の整理をしていたら
グリンカの大六重奏曲変ホ長調とリムスキーコルサコフの五重奏曲というのが出てきた。
思い出さないので聴いてみたら、なんと実にいい曲ではないか♪(あとで気づいたが
CDを自分で持っていたではないか・・・なんと馬鹿なのか)
グリンカはメンデルゾーンではないかと思うような生き生きとした曲で、きっとはじめた聴く人は
メンデルゾーンの若き日の作品と思うこと間違いなしである。
26歳から4年間イタリアに修行に行っている最中の28歳の時の作品で、弦楽四重奏の編成に
コントラバスとピアノを加えている。
リムスキーコルサコフの作品は、ピアノ五重奏曲 変ロ長調で、これもまたさわやかな素敵な曲である。
楽器の編成はピアノに木管といった風変わりなものだが、この編成がまたこの曲にぴったりで愛らしい♪
やんちゃな少年と少女の夏休みといった感じである。いい曲をみつけた・・・
そこで今日は、グリンカとリムスキーコルサコフの曲を中心に聴いてみることに。
面白かったのはリムスキーコルサコフナポリタンとかいう曲でフニクリフニクラを
管弦楽に仕立てている曲である。わずか3分ほどの曲であるが、なかなか趣のある曲で
あった。

グリンカルスランとリュドミラ序曲以外あまり知らなかったので、当のオペラを
聴いてみた。これがまたすばらしい旋律が多く、グリンカのあの風貌からは想像できない
美しさであった。初演では演奏者が悪かったらしく評判は芳しくなかったようだが、
第1幕の冒頭からひれ伏したいばかりの神々しい旋律に惚れ惚れしてしまった。
グリンカは地主の息子だけあって、若い頃からイタリアなどへ勉強にほいほい出かけて
いたようで、さすがロシア五人組の先輩だけあって西欧の華々しさが根底になるようである。
他にもピアノ曲などを聴くとまるでショパンのようなポロネーズを書いたり、バッハもどきの
フーガを書いたり、じつに多彩な一面を垣間見ることが出来た。
今日はめっけもんの曲が見つかってうれしい日であった。