読了 マイケル・バー=ゾウハー『ベルリン・コンスピラシー 』ベルリン・コンスピラシー (ハヤカワ文庫NV)作者: マイケルバー=ゾウハー,Michael Bar‐Zohar,横山啓明出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/28メディア: 文庫 クリック: 26回この商品を含むブログ (15件) を見る

conspiracyとは共謀, 陰謀、共同謀議を意味する。原書の題名とは
違うが、内容からいえばこっちの題名のほうがぴんと来る。
ロンドンのホテルにいたはずなのに、気がつくとなぜかベルリンのホテルにいて
警察に身柄を拘束されてしまう主人公。60数年前主人公はホロコーストの難を逃れ、
同じく生き延びたユダヤの同胞とともに、復讐を誓い大戦後間もなくSS将校を狙った
殺人事件の犯人であった主人公は、なぜベルリンで逮捕されてしまったのか。
NHKのブックレビューで知って読んでみたが、なるほど面白かった。
ネオナチの台頭するドイツと、アメリカと対決姿勢を明確に示す首相。
果たして、主人公を巻き込んだ陰謀は誰によって計画されたのか・・・
あとがきを読むと実際にあった事件を題材にしているらしいが、まるでドラマの
「24」の様な展開で一気に読み終えた。