読了 シェイクスピア『ヴェローナの二紳士』ヴェローナの二紳士 (白水Uブックス (8))作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る

シェイクスピアの作品中、登場人物の最も少ないといわれている劇である。最近、シェイクスピア
読むときに、知人の顔を登場人物にあてはめて読んでいる。これがまた面白い。
この作品のモチーフは、主人公ヴァレンタインとプローテュースの友情と恋人をめぐる背信だが
知人の顔を思い浮かべながら、背信の台詞を読むと人ごとでなく読めて何とも不思議な世界を
体験できること請け合いである。
シェイクスピアの多くの作品には題材とする作品があるが、この作品では執筆の50年ほど前に
発表されているポルトガルのホルヘ・デ・モンテマヨールの『魅せられたディアナ』らしい。
シューベルトは劇中の詩をもとに歌曲を作曲というので探してみた。
http://ml.naxos.jp/work/93960
劇中の美しい姫シルヴィアを思い描くのにふさわしい、清楚な曲である。