読了 シェイクスピア『ロミオとジュリエット』ロミオとジューリエット (岩波文庫)作者: W.シェイクスピア,平井正穂出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1988/02/16メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る

白水社版のシェイクスピア全集では、シェイクスピアの独特の韻律の台詞も
役者の小田島氏の日本語への改編で読むわけだが、岩波文庫では台詞で韻を踏んでる
箇所はカナで表記もされており、また後段に言葉の解説もあるので勉強になる。
この作品、映画で見た時に理解したあらすじと違っているところがあって、映画では
そのあたりいい加減に見ていたのか?表現されていなかったのか?定かではないが
なるほど、この方が筋が通っていると改めて思う。
それは、物語の始まりの部分である。ロミオがなぜ、ジュリエットの家で繰り広げられている
宴会に紛れ込んだのかの理由である。ロミオはある女性に惚れていて、彼女見たさに
彼女も呼ばれていることをたまたま知った宴会に行っていたのだ。なるほど・・・
そうでなければ敵対する家の招かれてもいないのに行くこともない訳である。
そして、最後の場面。結局キャピュレットとモンタギューは仲たがいをやめていた。
しかも、互いにロミオとジュリエットの金の像を贈り合う。この部分はすっかり
自分の描いていた「ロミオとジュリエット」から抜けていた。
改めて読んでみて、いかに記憶がいい加減なものかを思い知った。
ところで、この作品。わいせつな言葉が意外に多かったのに驚いた。
当時の世相からは不自然ではないのだろうが、美しいロマンスの世界にはいささか
目ざわりな部分だなぁというのが正直な感想。
読み終わって、日本橋まで歩き、丸善で本を物色。気になった小説を2冊購入。
最後は、高島屋でコーヒー豆とパンを購入し帰途へ。
のんびりした休日だったが、汗みどろになってへろへろになった。