2006-03-24から1日間の記事一覧

読了

西村賢太「どうせ死ぬ身の一踊り」(群像9月号) これも芥川賞に落選した作品である。冒頭から無名の文学者への変質的な執着が描かれ続け、主人公の暴力的な退廃的生活を背景に、読み手の気持ちを下方へと引き摺り下ろしていく私小説。道を外れた人間であり…