何か始めよう・・・・

最近、音楽を聴きながら街中を歩いているとき、コーヒー飲みながらぽけーっとしているとき、初めて歩く町の公園のベンチで休んでいるとき、その場で誰かに語らせて小説の一場面にできそうだなって考えてしまう。
美術館で誰にも振りむかれない絵の前にいるときも、コンサートの休憩時間にきれいな人とすれ違っても、この場面を切り取っておきたいと思う時がある。
何も無いところから、何かを生み出すこと自体、素晴らしいことだ。白いキャンバスに、何も描かれていない五線譜に、原稿用紙に、自分だけの表現方法をもって一つの形を作り出すこと、そのものが芸術である。不毛の大地に、やっと芽を出した種を素晴らしいと思うように、真っ暗な闇の中に、一筋の光を見出したときに喜びを感じるように、何も無いところかに、何かが生まれること、何かを生み出すこと。
なにか生み出してみたい・・と考え始めている自分がいる。