宿屋の仇討ち

小三治師匠の「宿屋の仇討ち」何度聞いてもよく出来ている話です。これが上方落語だと場所の設定も違うのだけど、江戸っ子で河岸の若いもんの可笑しさは小三治師匠にかなうものはいません。繰り返し繰り返し、朝夕の車の中で聞いていますが、不思議と飽きないのであります。最近は、噺も覚えてCDと一緒に話し始めている自分が怖くなります。今度生まれたら絶対噺家になります。しかし、落語という噺だけから観客がイメージして楽しむのは、観客も一流のイマジネーションを持たないと成立しないので実に不思議な芸術である。