N響♪冬の日の幻想

朝、チケット情報を見るとNHKホールでアシュケナージ指揮、チャイコフスキー1番6番があることを知る。早速、出かける・・・・
家を出ると、庭の梅がきれいに咲き誇っていた。春だにゃ〜

日本橋丸善で、新聞で見た岡本薫『日本を滅ぼす教育論議』を購入

日本を滅ぼす教育論議 (講談社現代新書)

日本を滅ぼす教育論議 (講談社現代新書)

京橋のエクセルシオーレで読みながらお茶。
日比谷より明治神宮前へ行きNHKホールへ。
■指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
チャイコフスキー交響曲 第1番 ト短調 作品13 「冬の日の幻想」
チャイコフスキー交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」

先日購入したキリル=コンドラシンN響のCDとどうしても聴き比べてしまう。
アシュケナージの「冬の日の幻想」は実に丁寧な演奏という感じがした。コンドラシンのような荒さはない。しかし、どうもそれがいまひとつ盛り上がりにかける感がしたのは残念。
1楽章の重々しさと、2楽章のきれいな旋律はすばらしい。安心して聴いていられた。
4楽章も遅すぎず、自分好みのテンポで、金管も4しっかり鳴っていて堂々たる演奏。
でも、もう一つパンチが欲しかったと思った。うーん終わっちゃったぁ・・という思いが強く、おおおおおおおおぉ!きたきたーという迫りくる興奮までには至らなかった。コンドラシンが体にこびりついてしまったのかもしれない。
しかし、6番は良かった。最近聴かずにいた6番がこんなにいい曲だったと思えたのも、それぞれの楽章の特徴がうまく引き出せていたからだと思う。
コントラバスの出だしからファゴットが低音を響かせる冒頭から、引き込まれて聴き入った。突然やってくる荒々しい中間部は鬼気迫るものがあり、最後の交響曲となったチャイコフスキーがどう思いながらこの曲を書いたのかを思いながら聴いた。2楽章のワルツの流れるよな旋律には心踊り、3楽章のマーチには体が自然と動いてしまった。そして、まさにチャイコフスキーが最後の最後に苦悩の中で書き上げたであろう4楽章には泣いた。最後の音が、まるで最後の力を出し切って力尽きるようで、実に切ない・・・この6番は誠にすばらしい演奏と拍手拍手・・・・♪