映画『不撓不屈』

午後に休日出勤の代休を貰い、上野まで出かけ『不撓不屈』を観る。
原作は、高杉良著『不撓不屈』で一税理士と国税庁が死闘を繰り広げた「飯筭事件」の実話に基づいている。
昭和38年、飯塚会計事務所脆弱な経営基盤しか持たない中小企業のための節税対策を考えるが、これに対して国税局は脱税指導としてあまりにも横暴なやり方で執拗に追及。この国家権力と一税理士との前代未聞の闘争劇における飯筭毅の不撓不屈の闘いぶりが描かれている。役人たちの「面目」という私情によって、ここまで社会的に追い込むのかと恐ろしくなった。新聞の報道で、無実の人を追い込むに至っては怒りさえ覚えた。報道のあり方や報道を受ける側の目についても考えさせられた。