読了

瀬尾まいこ『卵の緒』
表題作と7’bloodの2編だったが、瀬尾まいこさんの作品は、なんとなく暖かくて
優しさが感じられて読んだ後にほんわかしてしまう。
いずれも家族を描いた作品だが、特に「7’blood」では、腹違いの姉、弟の奇妙な生活が
描かれ、今まで考えたこともないシチュエーションの中で二人のやりとりが興味深かった。
母親が刑務所へ入ってしまうことで同居するふたり、むりやりそんな生活を強いた母の死
とてもありえない設定にも関わらず、作者の人物、心理描写がうまいのか最後まで引き込まれて
読んでしまった。