都響のサンサーンス♪

午前中、仕事へ行って、ここ2,3日叔父の葬儀のために遅れていた
仕事をこなす。午後から池袋へ・・・・

東京芸術劇場シリーズ「作曲家の肖像」Vol.62 <サン=サーンス
東京芸術劇場
指揮:下野竜也
チェロ:古川展生
オルガン:室住素子
サン=サーンス
交響曲第1番 変ホ長調 作品2
チェロ協奏曲第1番 イ短調 作品33
交響曲第3番 ハ短調「オルガン付」 作品78
サン=サーンスは神童といわれただけあって、実に様々なバリエーションの曲を残しているが
その多くの曲で感じるのはサンサーンス独特のメロディだ。
ちょっと不思議な曲想とでも言うべきか、自分の好きな曲では気がつくと結構田舎っぽい(?)
メロディが多いようだ。例えばピアノ協奏曲4番の最終楽章は頭にこびりつくメロディだが
よくよく聴けば実に単純なメロディで、なんではまってしまうのか不思議である。
サン=サーンスはそういった意味において発掘するのが楽しみの作曲家なのである。
今日も交響曲1番に驚かされた。18歳で作曲したというこの曲だが、初演は匿名のドイツ人作曲家
ということであったという。確かに初期のサン=サーンスはドイツ的な雰囲気、構成を出しているよう
だ。サン=サーンスの魅力に最終楽章の盛り上げ方もあるが、この1番も実に華々しい終わり方であった。
めったに聴けない1番だから、なおのこと素直に他の演奏と比較せずたっぷり味わうことが出来た。
そして、指揮が大好きな下野氏だから迫力も十分であった。
チェロ協奏曲は前回同様最前列の特権で、間近にその妙技をたっぷり味わえた。さすが古川の演奏技量は
すごかった。
最後の3番は、今まで十分に知り尽くしていた曲と思っていたが、ヴァイオリンやチェロのメロディで
様々な発見をして、ますます好きになった。
最終楽章のコーダでは、実にうまくテンポが揺さぶられ緩急入り混じってすばらしい最後を迎えた。
さすが下野氏ブラボーであった。
アンコールは動物の謝肉祭から「かめ」珍しいオーケストラバージョンで、楽しい演奏になった。

帰りに銀座1丁目から京橋、日本橋と歩いて帰った。