久しぶりの室内楽♪

第一生命ホール5周年記念コンサート
長岡純子(Pf)◆プレアデス・ストリング・クァルテット(弦楽四重奏
◆クァルテット・エクセルシオ弦楽四重奏
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲変ホ長調op.20
シューマンピアノ五重奏曲変ホ長調op.44
久しぶりの室内楽のコンサートであった。今日のメンデルゾーン八重奏は大好きな曲。
特に1楽章は16歳のメンデルスゾーン独特の明るさがにじみ出ていて、ふわふわした
気持ちになれる曲。大好きだから何枚もCDを持っているが、一番最初に聴いたレコードの
演奏が刷り込まれていて、第1ヴァイオリンの演奏とどうしても比較してしまう。
しかしこの日の演奏では、自分の頭に刷り込まれた演奏を直に聴いているような錯覚を覚える
演奏だった。第1ヴァイオリンのメロディは天をかけるような夢見ごこちにしてくれた。
1楽章の終わりに向かうに連れ鳥肌が立つような感動を覚えもした。
弦楽八重奏は単に弦楽四重奏の編成を2つ合わせてものではなく、それぞれのパートが
それぞれに全体の中に溶け込んでいるのもステージの演奏を見ながら分かった。
2曲目のシューマンに登場した老齢ながら力強い演奏を聴かせてくれた長岡純子女史も
すばらしかった。弦楽四重奏との掛け合いは、年齢を感じさせないクリアなもので
東京音楽学校時代からの名ピアニストの演奏は実に若々しいさわやかな演奏であった。
演奏後の笑顔も実にほほえましく、気品の高さがあふれる素敵な演奏家に出会えたという
思いをもった。
トリトンスクエアの会場には拍手鳴りやまず、シューマンの第三楽章をアンコールで演奏。
じつにすばらしい時間であった。感動・・・