それでもボクはやってない・・・・

映画『それでもボクはやってない
満員で車内での痴漢、冤罪、裁判制度・・・たった2時間少々の間に
実に多くのことを考えさせられた。
やってないのに示談で済ましたほうが徳になるなんて信じられない。
正義は勝つは現行の裁判制度では難しいのか。陪審制度もニュースに
出てくるが、年に200件もの裁判を扱い十分に審理する余裕が無く、多くの事件を扱うことが
勤務評定につながるなんて裁判官の立場も問題だろう。
そして何よりも、無罪にすると起訴した検察や警察の面子をつぶすことになることから
なかなか無罪の判決が出しにくい状況があると映画の中にあったがおかしな話である。
最後の裁判官の判決理由の中に、このような事件に対して世間の目が厳しくなっていることを考慮し厳しく
処罰・・・のようなニュアンスの発言があったが、被告人も認め100%有罪である場合ならともかくも
無罪を主張し続ける被告人に、このような犯罪を世間が厳しい目で見ているので有罪にしたかのような
発言があったのには愕然としてしまった・・・・
判決を出す裁判官自身が、世間からどう見られるかを考えてしまう現行の制度の不備を痛感した。
裁判を性善説で観てしまいがちだが、もっと公正であり続けるために裁判制度をもっと知る必要が
あるだろう。
でも、痴漢って間違えられたらどうしようか・・・李下に冠を正さず・・・・女性静養車両があるあら
男性専用車両も作って欲しいと思いながら、真夜中帰宅す・・・