読了 デニス ルヘイン 『シャッター・アイランド』

シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

精神科病院と刑務所を兼ねた島の施設へ、保安官が乗り込む。
失踪した患者の捜索を契機に、次々と展開する島の秘密と保安官の過去
現実なのか、ねじ曲げられた虚構なのか・・・
インフルエンザ回復期に読んだため、読者である自分の意識も朦朧としつつ
読み進めながら、頭の中が混乱しやけに恐ろしく感じてしまった。
最後の展開は、巻末の袋とじ(図書館からの借用のため空けてあったが)という
面白い装丁の本であるが、袋とじの中を読み終わって「なるほど」と唸りつつ
意識の裏では、本当にそうなのか?という残響の残る不思議感覚の結末であった。
高熱時に読むと、さらに楽しく読めることは太鼓判である。㊞