都響♪


久しぶりのコンサートにこころうきうきさせていたのだが、最近動きの悪くなった
PCの再インストールに時間がかかり、コンサートのじかんぎりぎりに出発。
ところが・・・ナンタルチアサンタルチア♪サントリーホールまでもう少しというところで
サントリーホール改築のため会場が変更になっていたことを思い出す・・・とほほ
溜池山王まで戻るが、気持ちは萎えてしまい、帰ることを決意。
なんせ、遅刻して会場に入るのは生まれて初めてで、どうもそういうのが苦手な性格で
あるから仕方がない。銀座まで来たときに「あれ?銀座一丁目までちょいと歩けば
有楽町線に乗れるなぁ」と思うが、駅名が違うのでパスネットは別々料金になると
けち臭いことを思いまたもや萎える・・・日本橋まで来てようやく「そうだ、休憩時間に
入れば遅刻が目立たないや」と思い直し、飯田橋から池袋へ。
果たして会場は2曲目であるブラームスのドッペル協奏曲第2楽章。案内のお姉さんから
「演奏が始まっておりますので休憩までお待ちください」といわれベンチで一休み。
やっと3曲目のチャイコフスキー交響曲第5番を聴く。
本日の指揮者は金聖響氏、若いがなかなかエネルギッシュな指揮者である。
実はこの曲、昔は大嫌いな曲だった。主題が平凡でどうも土臭いと思っていた。4番の
華々しさの方を好んで聴いていた。しかし、最近になって、いやいやこっちの曲の方が
いいと思えるようになり、繰り返し聴いていた曲。
本日の演奏はといえば、さすがに1楽章から力強さのみなぎる演奏で圧倒された。
2楽章の美しいメロディにはじわじわ涙がこぼれそうになった。ホルンで始まる感傷的な
調べから、オーボエと踊りまわり そして弦へひきつがれていくチャイコフスキー
ロマンチシズムよ・・・そして、かわいい踊り子さんたちの饗宴3楽章・・・
最終楽章に至り、例の人生を表しているという主題が繰り返され、最大級盛り上がった後の
静かさから突然ティンパニーの一打とともに荒れ狂う箇所から、急にテンポをダウンしたため
か、やや弦と全体のバランスが崩れたように聞えたのは、ちょっと残念だったが
最後まで力を一瞬たりとも抜かない、力にみなぎった演奏(第2ヴァイオリンは、かなり
必死に弦をこすっていたぁ)に感激 やっぱり5番はいい!
最後のティンパニーの連打を伴って奏でられる行進曲風の箇所には、じーんときてしまった。
まさに「わーい5番だ!」で締めくくられた演奏であった。
そして、その興奮冷めやらぬ間にアンコールはしっとりとバッハのG線上のアリアを弦の
皆さんだけで演奏・・・・
なんとも心憎いアンコール曲であった。
遅れたけれどやっぱり来てよかった♪