ダ・ヴィンチ展

今日は休みをとった。朝起きてから、めだかの卵採集をしてしばらく子めだかを観察。
その後、平日なので、超混雑しているというダ・ヴィンチ展を見に行くことにした。
銀座線で上野までいき、外に出るとなんという暑さだろうか・・・朝方の曇天がうそのよう。

国立博物館では、受胎告知の展示されている第1展示室は10分待ちであった。
テントが作られていて直射日光を避けることができたが、実に暑かった。
ようやく荷物検査を受けて入ると、畳一畳分ほどの大きさの受胎告知が展示されていた。
薄暗い展示場の中にも人・人・人・・・・じっと見つめて動かない人の多いこと。
ダ・ヴィンチの絵を間近に見るのは、ルーブルモナ・リザを見て以来だったので
そのことに感動してしまった。
第2展示室には、ダ・ヴィンチの生い立ちや研究の成果をわかりやすく展示されていた。
中でもダ・ヴィンチの手稿は、長い時間見つめてしまった。
思ったよりも細かい文字で、例の鏡文字と丁寧に描かれたスケッチを見ることができた。
昔、梅棹忠雄の『知的生産の技術』という本を読んだときに、ダ・ヴィンチがメモ魔だった
ことが記されていたが、小さな革表紙のメモ帳をみて「あっこれだな」と感慨深かった。
その表紙にはレオナルドとヴィンチという文字が金文字で刻み込まれていた。
なんか、数百年前の人物の持ち物のような気がしなかった。身近なところにいるような
気さえしてきた・・・
外に出ると、夏空がまぶしかった。公園の噴水がじつに涼しげだった。

文化会館の裏には正岡子規球場の石碑があった。上野の森で正岡はよく野球をして
いたそうだ。ここで、やっていたのかなぁと誰もいない球場をしばらく眺める。