国立近代美術館へ

今日は、月初めの無料観覧日だったので竹橋へ・・・
■浅井忠「山村風景」
水彩で描かれた山村の風景 浅井の描くのんびりとした農村には
ほっとする。貧しくとも自然の中で豊かに生きる人々がそこにいる。
やさしいまなざしで描かれた村の小径から、人々の交わす声が聞こえて
くるような作品だ。
■山下新太郎「窓際」
西洋美術館にあるエルネスト・ローランの「美しい肩」を思わせる
女性の後姿の美しさがそこにあった。読書をする女性にあたる光と影の
諧調が絶妙だ。パリのサロンに入選した作品ということだが、なるほど。
印象派的な筆触で、のんびり明るい部屋で眺めていたい作品。
http://www.geocities.jp/nack735/yamasitasintarou.html
長谷川利行「新宿風景」
なぜ長谷川の作品に吸い寄せられてしまうのだろうか。荒々しいタッチと
色使いについつい魅入ってしまう。狂気の中に破滅していく長谷川最後の
作品だが、その激しい感情が伝わってくる作品。
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=85360
鏑木清方「明治風俗十二ヶ月(六月)
金魚を求める子に。金魚を網ですくう浴衣姿の女性。なんと涼しげな風情か
水に泳ぐ金魚の赤が、しっとりと目にしみる。ああ、清方の夏だなぁ
山川秀峰「序の舞」
今日一番の作品。ひとつの形から次の形へ動くその一瞬が、まるで写真の
様に切り取られ描かれている。山川氏はその一瞬を捉えるべく数百枚もの
写真を撮っていたとのこと。まさに写真と日本画のコラボレーション。
描かれた少女の目線が、凛として、潔い。惚れ込んでしまい、前に置かれた
椅子でしばし眺む。
帰って調べたらなんと切手になっていた。

右の作品がそうである。
http://www.japan-museum.net/gazo/yamakawashuho-zyonomai.htm
■清水登之「街の掃除夫」
清水の作品には不思議な魅力がある。「チャイナタウン」という作品が大の
お気に入りだが、今日はじめて出会ったこの作品も、なんか懐かしく昔から
知っていたような作品だった。
独特の人物描写は1930年代の古きよきアメリカの風情が感じられ、見ていて
実に楽しい。
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=36478

今回は、岸田劉生の「麗子像」も展示され、家族の写真や、劉生の日記もあった。
写真と作品を見比べながら、なるほどと実感。

帰りに喫茶店でフランス語を勉強・・・今日までの勉強で6月分を終了。
しかし、毎年繰り返し勉強していても、ちっともうまくならない。
使える機会が全くないので、穴の開いた桶のように覚えたことを忘れてしまう。

めだかの水槽に、今までより少し大きめの砂利を入れる。高麗砂利というもので
20kgで250円と安かったが、入れてみて半分ほど余った。