椿三十朗


近くにあるTOHOシネマズが10周年ということで毎月14日は
映画が1000円で観る事ができると知って、夜『椿三十朗』を観る。
椿三十朗といえば、往年の名作。黒澤、三船の作品としてビデオで
10回は観ただろうか。今回の森田芳光織田雄二作品では、また
一味違った面白さがあった。やや現代的な感覚を感じさせつつ、昔観た
感動をしっかり感じさせてくれている。
時々、「あれ、この台詞は前作と同じじゃなかったかな?」と懐かしく
思い出しながら、内容を知っているだけに「この後の場面をどう表現している
のかな?」という楽しみも同時に味わえた。
最後のシーンは、前作のような生々しいものではなかったが、それもひとつ
現代的な表現なのだろうと納得しつつ、良い気持ちで観終えた。
しかし、この話はじつにうまくできている。話の展開自体が山本周五郎だけあって
しみじみと染み渡ってくる内容であるし、奇抜なストーリー展開にテンポがあり
小気味よいのである。何回観ても面白く、観るたびにまた味わい深い作品。
まさに黒澤作品のうまみが、森田作品になっても味わえる。
いや〜実に面白かった〜♪