長澤まさみ

ガンジス川でバタフライ』というドラマのディレクターズカット版の試写会
に六本木へ行く。
この日の寒さは尋常ではなく、ヒルズのビル風には参った。しかし、遠景に
東京タワーもくっきりと見えてロケーション的にはなかなか良かった。
 
上映前には主演の長澤まさみ、脚本の工藤官九郎による
トークショーがあった。生の長澤まさみを見るのは初めてだった。
作品は女子大生がインドに一人で旅をして、さまざまな経験をしながら
人生勉強をするという内容だが、映像の中で見るインドは想像以上に凄まじかった。
昔、エジプトへ旅をしたときに、食べるさなかにハエがたかってくるのに食欲を
無くした自分に、「インドじゃ手でハエを払いながら食べていたから、ここはまだ
衛生的な方だよ」と話してくれた家族がいたが、いやはや映像で見るインドは
食べ物だけでなく、衣食住すべてにおいて日本では考えられない世界であった。
しかし、主人公もそうであったが、見ているうちに次第にその生活が本来の人間的
な生活であるようにも思えてきた。インドに行くと人生観が変わるよといわれるが
まさにそんな世界なのだろう。トークショーでもインドでの出来事、エピソードが
語られていたが、一度は旅してみた気もしてきた。
この作品は見ていなかったのだが、再放送があればぜひまた見てみたい作品である。