読了67 北尾 トロ(文春文庫)『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』

裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

うちの若手が「これ絶対面白いです」というので借りて読む。
確かに面白かった。以前霞ヶ関の東京高裁で裁判を膨張したことがあるが(仕事で)
この本には、裁判ウォッチャーとしてのお手前から心得などが書かれており
裁判傍聴のバイブルになりそうな本である。この本を先に読んでいれば、傍聴にも
心構えができたのに・・・と思った。
しかし、出てくる被告、弁護人、検察、裁判長・・・みんな人間味あふれていている。
夏休みに、また裁判を傍聴して見ようかとも思った。
他に、福祉事務所関連の本を同時進行で読んでいるが、そこでも人間模様が赤裸々に語られ
「ああ、世の中きびしいな」と痛感させられているのだが、この本にはさらにさらに
人間界とは思えぬどろどろした世界が見え隠れしている。
人間・・・犯罪者になるのも紙一重・・・運も大切だ