シューベルト ピアノソナタ6

■ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D. 958
シューベルト死の年、まさに死ぬ2ヶ月前の3作品のひとつ。
曲想はベートーヴェン的で、体調を崩したシューベルトが「もっと作品を残したい、早く作曲を・・」
と気が急いたように聴こえてならない。自分はこの作品がとても気に入っている。もの悲しさの中に
力強さと、気品が備わっているようだ。1楽章から4楽章までの調和があって、すべての楽章に
シューベルトのその日その時の思いが閉じ込められている。
ワルター・クリーン、クエルティ版は重すぎる・・・聴いていてやりきれなくなってしまう。
 
クリーン版               クエルティ版
ブレンデルも良いが、バランスが良いイェネ・ヤンドーが一番ぴったりくる。
 
ブレンデル版              ヤンドー版