読了75 『郵便屋』郵便屋 (角川ホラー文庫)作者: 芹沢準出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1994/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る

図書館の「今年の夏 恐怖を」とかのコーナーで手にした本。
中学生の頃の忌まわしい「いじめ」から、大人になった仲間に次々に
起こる復讐。それは、謎の郵便屋が運んでくる封筒や小包であった。
第1回日本ホラー小説大賞佳作作品であるが、話はいたって古典的で
ひたすら主人公に郵便屋の恐怖が忍び寄ってくるので、やや一本調子な
感じがした。
しかし、忘れていた自分の過去に苦しめられるというテーマは、「自分の過去」
にいささか悔恨の思いがある者にとっては、やりきれない思いを
思い起こさせるのだろう・・・自分にも、少しあった・・・・