ヴァイオリンの妖精

東京都交響楽団 プロムナードコンサート No.329(10/18)
会場:サントリーホール
指揮:イラン・ヴォルコフ ヴァイオリン:南紫音
ハイドン交響曲第26番 ニ短調 『悲しみ』
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
ブラームス交響曲第2番 ニ長調 op.73
午前中出勤し、昼からコンサートへ行く♪
ヴォルコフは新進気鋭の若手指揮者でじつにきびきびしたさわやかな
演奏を聴かせてくれた。
2曲目のチャイコフスキーには、東邦に在学中の若手ヴァイオリニスト
南紫音が独奏。若いがなかなかのテクニックを披露してくれた。
2004年 第13回アルベルト・クルチ国際ヴァイオリン・コンクールで第1位。
2005年 ロン=ティボー国際コンクールで第2位という実力と、1700年製
ストラディヴァリウス「ドラゴネッティ」を駆使しての演奏は、今まで聴
いてきたチャイコフスキーとはまた一味違って初々しく、まるで深い森の中
で木漏れ日を浴びながら弾いているかのような演奏だった。
このヴァイオリニストの将来が楽しみである。
ブラームスは1楽章で若干明るめの、イタリアのブラームスのような印象
だったが、2楽章、3楽章は重厚さが感じられ、最終楽章の緩急をつけた
演奏は往年のトスカニーニかと思わせるような、ぐいぐい押してくる迫力
のあるものだった。不思議なブラームスであったが、色彩豊かで実に印象深い
演奏だった。
帰りに銀座の山野楽器でCDを物色し、ギターのCDを購入。
京橋のエクセルシオールでのんびりお茶を飲んで帰宅する。