艶っぽいチャイコン

ドミートリー・シトコヴェツキーが気になって、今日はチャイコフスキー
の協奏曲を聴く。1楽章、なんだこの色っぽい演奏は、こんなのは初めてだ。
実に粋で艶っぽい伊達男の演奏だ、そうまるで怪傑ゾロがマントを翻して
ヴァイオリンを弾いているかのような姿が目に浮かぶ。と思いきや
2楽章は実にオーソドックスで端正な演奏、この楽章ではまじめな文学青年
の様相を見せ、最終楽章はまたまたエキセントリックな熱っぽい演奏に・・
いやいやこの七変化、ぼんやり聴いてなどいられない。久しぶりに気を抜く
間もなく入れ込んでチャイコンを聴く。
しかし、シトコヴェッキーを自由奔放に弾かせきっているマリナーもある意味
大きな器だと思う。いやいやこのヴァイオリニスト、すごい。
一度で良いから生で聴いてみたいなぁ♪
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲/ヴァイオリンとオーケストラのための瞑想曲
vn.シトコヴェツキー 指揮:ネビル・マリナー アカデミー室内管弦楽団
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