日本人町
読了116 白石一郎『南海放浪記』
- 作者: 白石一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/10
- メディア: 単行本
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南海放浪記。高山国(台湾)でオランダ軍の傭兵やマカオで切支丹交易商の用心棒
安南、シャムへとその放浪の旅は続く。
本書では、南海の地で日本人が以下に逞しく生きてきたかが伝わってくる。
日本人町といえば山田長政を思い出すが、作中には長政の死後における
アユタヤ(タイ中部の町)日本人町の姿が描かれている。
白石氏には双子の息子がおり、その一人は作家である。どういう因果か、枕元を
ふと見ると知らずに息子の作品『もしも、私があなただったら』も借りていた。
親子の作品を立て続けに読むのもまた一興である・・・