シュポア

ヴァイオリニストで「あごあて」を発明したといわれるシュポアに最近はまって
いる。実に面白い作曲家で、その曲想はまさに多彩なバリエーションである。
木管を含めた九重奏は1楽章はハイドン、2楽章グリンカ、3楽章ブラームス
4楽章ロッシーニが作ったかのような曲である。
当時著名なヴァイオリニストだけあって、弦楽器の使い方が絶妙である。
ベートーヴェンとも親しく交響曲 第7番と戦争交響曲の初演にも参加している
らしいが、ベートーヴェンの時代にあってこの多彩な作風はさぞ異様だったと
思われるが、今あらためて聴くとじつに味わい深い作曲家である。

http://ml.naxos.jp/work/264094