読了 青木新門 『納棺夫日記』納棺夫日記 (文春文庫)作者: 青木新門出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/07/01メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 109回この商品を含むブログ (156件) を見る

映画「おくりびと」は観ていないが、この本が元になっていると聞き
読んでみた。亡くなられた方の尊厳、死してもなお生前同様正面から
向き合うという姿勢に心打たれながら、先に読んだ『死の壁』の内容を
思い起こし「死」「死者」「死体」について考えさせられた。
本書では宗教にも深く言及しているが、現代社会における「死生観」の
現実を再確認し、やるせない思いをもった。
少なくとも、死せるものを思う人々の心だけは見失わない社会でありたい
なと思った。これから会葬の際の心の持ちようを改めなくてはと反省・・・