ミロ展(大丸ミュージアム)

本日最終日のミロ展へ行く。朝から風が強く行くのが億劫になりかけたが、えいやっと出かける。
大手町から大丸へ向かい、10階のミュージアムへ。
http://www.daimaru.co.jp/museum/kobe/miro.html
ジョアン・ミロはスペインカタルーニャ出身の画家で、パリでシュルレアリスムの運動に参加しつつも、
他のシュルレアリストの作風とは違い、デフォルメした形、原色を基調にした色使い、記号を用いた
シンボリックな作風から、かなり独自性の強い作風の画家という印象を受けた。
まず一周した後、改めてその独自性をぼんやり眺めつらつら考えながら鑑賞したが、ミロの抽象画は
表現する対象の持つ本質だけを抽出し、ミロの場合シンボリックな記号にも置き換えながら必要最小限
だけで表現しようとしているのではないかなと感じた。饒舌に見たままの世界を表現しなくても芭蕉
子規が表現し得たように最小限の要素だけを選び、配していく・・・男は3 女は13というシンボル
については「うーむ」と思いながらも、星、太陽、鳥、人・・・それぞれは絵の中で生きているように
見えてきた。色使いは詩で言うリズムなのか、韻を踏んでいるようなものがそれに相当するのかもしれない。
見るものにとっての解釈や印象はそれぞれでよいのであろうが、ミロの抽象からはそんな見方ができる
なあと一人合点して帰途へ。
帰りは、京橋から日本橋にかけて「東京マラソン」の最中であった。