東山魁夷

昼過ぎまで仕事に行く。ここ最近土日に仕事が入って外出できなかった
ので、今日こそはと一度行ってみたかった東山魁夷記念館へ行く。

概観は魁夷がドイツへ留学したからだろうか、洋館の佇まいとなっていて
尖塔の先には魁夷の絵画のシンボルでもある馬が風見鶏の代わりになっている。
1回の展示室は、魁夷の生い立ちから、日本画作成過程が展示されている。
印象的だったのは、顔料である鉱物や絵の具を作るときに使う膠(にかわ)の
類の展示である。膠の量によって絵の具の良し悪しが決まるらしいが、すべて
経験によって学ぶということである。絵の具から準備し、下絵、試作と何枚も
描いて後完成させる日本画の気の遠くなるような制作過程がわかり、丹精込めて
描く魁夷の作品の真髄を見たような気がする。
2階には若い頃から晩年にいたる期間に描かれた所蔵品が展示されている。
展示数こそ多くは無いが、様々な時代の魁夷作品を見ることができて面白かった。
外は庭園になっていて、様々な植物がきれいに配置されていてゆっくり春風を
感じながら暫し逍遥す。
カフェでコーヒーを飲んで帰途へ・・・・
折り悪く、中山競馬の終わりと重なり道が混んでしまい、しおしおであった。
このところ暖かい日が続いたせいか、家の前の梅の実も少しふくらみを増したよう
だ。大きくなってくれよぉ〜♪