弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 K. 590 「プロイセン王第3番」

1楽章の第2主題辺りでチェロを活躍させているが、前の2曲と比べるとあまりチェロの
前面にという印象は薄い。2楽章には主題を繰り返し、変奏風に展開させていてなかなか
面白い。チェロは伴奏として活躍。
これら3曲は、モーツアルト自費出版をしようとしたが、金の工面がならず結局死後に
印刷されることとなる。
これで、23曲のすべてを聴いてきたのだが、やはり頂点を極めているのはハイドンセット
の6曲ではないかと思う。
モーツアルトも決して神の子ではなく、試作を通して多くを学びすばらしい作品へと昇華させて
いるのだ。
3曲ともペーターゼン四重奏団