文化の日

ここ数日風邪をひいてしまい、咳が止まらない・・・・
インフルエンザではないが、寝て体が温まると咳が出る。
なかなか眠れなくなって寝不足・・・
昨日は早めに帰り医者へ行く。咳止めをもらって帰宅後すぐ寝た。
早めに寝たので3時には目が覚めてしまい、えいやっと起きて
車で近くのデニーズへ。
店の中はほとんど人がいないので勉強にはもってこいの環境なのだ。
5時半ごろふと目を上げるとまん丸の沈みかけの月が西の空に見えた。
なかなた乙なものである。
6時まで勉強して帰宅・・・
今日は、ずっと気になっていた水彩画家の展覧会へ行き、昼からコンサート
を予定したので8時半までまた寝る。
気になる水彩画家は野津手氏である。「一枚の絵」という武術雑誌で見たのだが
武蔵野の風景を実に生き生きと水彩で描いているのである。
銀座のみゆき通り、風月堂の3階にあるギャラリーへ。
間近で見る作品はすばらしかった。ドクダミやコスモス、タンポポなどの
身近な草花をはじめ、武蔵野の林を描いた作品はすぐにでも真似したくなる
ものばかりである。作家のプロフィールを見てはじめて「のつて」ではなく
「のって」という苗字であることを知った。
このギャラリーは小さな個展会場のような場所で、なかなかの力作が展示されていて
お気に入りのギャラリーである。
http://www.ichimainoe.co.jp/oliveeye/index.html
お昼を軽く食べてサントリーホール
東京都交響楽団
指揮:アンドリュー・グラムス
ピアノ:上原彩子
曲目
コープランドバレエ音楽「アパラチアの春」(オリジナル版)
ラフマニノフパガニーニの主題による狂詩曲 op.43 *
モーツァルト交響曲第40番 ト短調 K. 550 
うーん、コープランドはじつにのどかな曲だが眠かった・・・・行く前に一度聞いていったが
あまり好きになれない曲だった。
ラフマニノフでは、その眠さが吹っ飛んだ。上原彩子のピアノがじつにダイナミックで
圧倒され続けた。前々から時々上原の演奏を聴いていたが、実力をめきめきつけてきているなぁと
と驚かされた。パガニーニの有名なテーマはブラームスも使っているが、このラフマニノフ
協奏曲風でピアニストの腕前を前面に出している。自分が演奏して初演をしているくらいなので
腕前の見せ所が各所にある。18変奏では映画のテーマになったラフマニノフの有名なフレーズも
なかなかいい・・・演奏後の拍手もものすごかった。アンコールにラフマニノフ前奏曲だったが
ピアノの音が生き物のように感じられるいい演奏だった。
休憩を挟んでのモーツアルト40番。1楽章、2楽章は坦々と演奏されているようで「ふむふむ」と
聴いていたが3楽章、4楽章は実に見事だった。テンポが速くいきいきとしていたのである。
切れがよく、おもわず身を乗り出して聴いてしまった。こんな歯切れのいい躍動感のある40番は
初めて聴いた。なかなか面白い解釈だった。
夕方は肌寒く寄り道しないで帰途へ・・・いい文化の日だったにゃぁ♪