銀座〜東京駅

歯医者に朝一番で行った後、文庫本を片手に電車に乗り込む。行く当ても
なくでかける。まずは銀座降りて「一枚の絵ギャラリー」へ。
香野 ルミ子さんの作品展を見る。
http://www.ichimainoe.co.jp/gallery/20100107.html

インディオをモチーフに原色をちりばめた色彩は鮮やかでなかなか面白い。
中でも、小さかったがガラス絵に描かれえた「王妃」の作品はとてもよかった。

銀座グラフィックギャラリーでは「田中一光ポスター1953−1979」が行われていた。
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
こちらは、見るものすべてに衝撃を受けた。1枚のポスターに、情報とメッセージを
凝縮させ一切の無駄を省いている。自分が小さいころ父親に連れて行ってもらった
モーターショーのポスターもあってタイムスリップしたような気がした。
いやぁ田中一光氏はすばらしい・・・
おなかがすいたので何を食べようかと彷徨っていると、好きな中華料理「麒麟」の
向かいにとんかつやがあったので寄ってみた。「とん銀」という店は、路地に入って
2階に上がる。小さなスペースだがこじんまりとしている。注文をしてきたとんかつを
みて驚いた。「煉瓦亭」のかつのように衣のきめが細かいのである。
肉は薄めだが衣も薄めでバランスをとっている。ソースは粘り気のある「とんかつ」では
なく、ややさらっとしている。うーんなかなかおいしい。

店内には色紙が飾ってあったが、帰りにそのうちの一枚を聞くと大場久美子も来たとのこと
だった。また、来てみようかな・・・
4丁目の交差点で三越玉村豊男新作絵画展と垂れ幕があったので寄ってみる。
http://ginza.mitsukoshi.co.jp/event.html#toyoo
水彩で身近な植物を描いた作品でなかなか品がある。ただ、自分としてはもうひとつ
奥行きみたいなものがほしいなぁと思いながらざざっと眺めて会場を後にする。
帰りに教え子の働いているというところを見てみようと東京駅、大丸へ・・・
途中、こんなモニュメントを見つけた。
このイノシシの本家はフィレンツェのウフィーツィ美術館にある「像」だそうだ。
地下街が完成した時に、「いつまでも繁栄しますように」との願いをこめ、
レプリカが寄贈されたとのこと。猪なのに題名は「豚」になっていた。
イタリアには猪はいないのか?この鼻をなでると幸せになると書いてあった。
さすがに鼻だけがピカピカになっていた。

結構並んでやっと買う。結構人気なのだなぁと感心してバームクーヘンをお土産に
帰途へ・・・