読了 シェイクスピア『十二夜』十二夜 (白水Uブックス (22))作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: Perfect購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る

十二夜」は、12月25日から12日目、一連のクリスマス祝いの最終日にあたる1月6日の顕現日の夜のことらしいが、この作品中に十二夜の行事に関わるような場面設定や台詞はない。
場面はイタリア 船が難破し、命からがらイリリアの浜辺に辿り着いたヴァイオラ。彼女は身を守る為に男装し、恋に悩めるオーシーノ公爵の屋敷に身を寄せる。彼の使いとして伯爵令嬢オリヴィアのもとへ行ったヴァイオラは、自分が奇妙な三角関係に陥ってしまったことを知る。
この作品にも、シェイクスピアお得意の「変装」による混乱が描かれるが、こうも女性が男装しているのを見破ることができないものなのか?と考えては、劇を面白く見ることはできないであろう。
ここは、素直に・・・物語の展開としてはよくできているので、蜷川幸雄演出による歌舞伎もあったように聞く。