読了 シェイクスピア『終わりよければすべてよし』終わりよければすべてよし (白水Uブックス (25))作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る

この作品、喜劇というジャンルなのか?身分の低い女に見初められ、王様の後ろ盾
で無理やり結婚させられてしまう貴族の悲しいお話か。父の残してくれた治療法で
あらゆる医者に匙を投げられた王様に奇跡の回復をさせ、その褒美に一途に思い続けた
高貴な若様との結婚を果たす娘の波乱に満ちたラブストーリーか。
いやいや、げに恐ろしきストーカー女のお話かもしれない。
どうも、悲劇でも、喜劇でもないジャンル「問題劇」というジャンルでくくられるらしい。
ほとほとうんざりした若君は、戦場へと出向き「二度とお前と会うまい」と宣言。そこまで
嫌われてもフランスからイタリアまで追いかけ、他人に化けて旦那の子どもを身ごもる。
ここまでくると、さすがに怖くなってしまう。
世の中の評価も二分され、上演回数も極端に少ないらしい。なるほど。